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やはりモノは人を表す。書評「日々の100」(松浦弥太郎)

      2013/12/23

100_everyday

本書「日々の100」は暮しの手帖の編集長を務める松浦弥太郎が、普段の生活で使用している所持品を紹介する書籍です。

選びぬかれた”本物”

本書では、「暮しの手帖」の編集長を務める松浦弥太郎だけあって、質実剛健という言葉が似合う、派手さはないが、存在感のあるモノが紹介されています。村上開新堂のクッキー、Martin 0021-NY、種子島の本種子鋏、イソップのハンドクリーム、北大路魯山人の著書「料理王国」、など。

どれも、流行の最先端をいくモノではありません。しかし、ひとつひとつの品をみても、著者のセンスのよさと、充実した生活が伺えます。選ばれたモノは、どれも日々の暮らしを豊かにしてくれる品ばかりです。

つまり、”本物”なのです。

人はなぜ他人のモノが気になるのか

本書を読みながら気になったことがありました。それは、「人は、なぜ他人のモノが気になるのか」ということです。僕は、他人がモノによって、楽しそうに、カッコよく、かわいく見えたりする時、その人が持っているモノが欲しくなるんじゃないかと思っています。要は、モノが欲しいというよりは、モノを手に入れることで手にできる(と考えている)、充実した気分が得られれば、それでいいのです。

「ほしいものが、ほしいわ」

本書に掲載されている著者の所持品は、何らかのテーマによって選ばれた商品ではありません。ただ、著者が心から「ほしい」と思って買ったモノばかりです。

かつて、糸井重里さんは、25年前の西武百貨店のポスターのコピーに「ほしいものが、ほしいわ」と書きましたが、本書で紹介されている所持品を見ていると、単体で考えれば単なる所持品のひとつに過ぎませんが、こうして並べてみると、持っている所持品から、所有者が無意識に選びとるに至った、根底にある所有者の人を表す、何かが読み取れるような気がします。

以前、高城剛の著書「LIFE PACKING(ライフパッキング)【未来を生きるためのモノと知恵】」の書評のタイトルに、僕は「モノは人を表す」と書きましたが、本書を読み終えて、僕はやはりこう思いました。

「モノは人を表す」と。

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