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「A.L.E.14 キックオフイベント#0」イベントレポート

   

昨日、「A.L.E.14 キックオフイベント#0」というイベントに出席してきました。「A.L.E.14」とは、Webサイトによると、スポーツを伝える”言葉”を探求するライブイベントです。選手・指導者・取材者・研究者など、様々な肩書きのプレゼンターが”スポーツを語る”14分間のプレゼンショーの組み合わせで構成されています。14分というプレゼンショーの短さ、TEDを意識したようなひとり語りのスタイルは、これまでのスポーツ関連のイベントとは、少し趣きが違います。

ナビゲーターは中西哲生さんが務めています。僕が今回出席したのは、中西さんがプレキックオフイベントで喋っていた、「決まる確率が高いのは、どんなシュートなのか」「スポーツ界に蔓延する”マジックワード”の正体」という動画が面白かったからです。中西さんが様々な媒体で語っているように、スポーツで起こっている事を、言葉で丁寧に説明することとは、どういうことかが分かる動画だったからです。

イベントの参加料は5,000円。参加するかどうか迷いましたが、行ってみないと分からないので、参加してみました。

「目」によって生じるブレ

今回のイベントは、「ゴルフのボールは止まっているのに、何故うまく打てないのか?」というテーマで、筑波大学の体育学博士で、ゴルフA級ティーチングプロでもある安藤秀さん、「ボールの”キレ”とはいったい何なのか?その正体を解き明かす」というテーマで、國學院大學人間開発学部健康体育学科助教の神事努さんがプレゼンされました。安藤さんはゴルフ、神事さんは野球と、現場で指導の経験を積みながら、大学で理論を学んだ方々でもいらっしゃいます。

お二人が語ったテーマに共通していたのは、「目」です。ゴルフで止まるボールが打てないのは、ボールだけをみようとしても、スイングによって身体が動いてしまうので、視点が定まらないからです。では、どうすればよいか。安藤さんは説明されていました。

神事さんは、野球でよく語られるボールのキレの招待は「ギャップ」であると語っていました。神事さんによると、バッターはボールを捉える瞬間は、ボールは見えていないそうです。ボールが見えていないのに、なぜボールを捉えられるのかというと、神事さんによると、「予測のプログラム」が働いているからだというのです。だいたい、このあたりにボールがくるはずだ。選手は繰り返し練習することで身につけた予測のプログラムを用いて、身体を動かすことで、見えないボールを捉えているというのです。

だから、その予測をよい意味で裏切ること、つまり予測とのギャップが生じると、ボールが捉えられません。ボールは遅いのに、バッターが空振りするといったピッチャーの球を「キレがある」と語ることがあります。その理由は、バッターの予測とのギャップが生じているからだというわけです。

イベントの運営・進行には改善の余地あり

テーマ自体は面白いイベントだったのですが、イベントの運営自体は手探りだという印象を受けました。14分という時間でテーマを語るのは、プレゼンターも慣れておらず、問題提起とテーマの説明だけで終った気がしました。会場には、元水泳日本代表の伊藤華英さんや川崎フロンターレの井川祐輔さんなどもいたので、こうしたアスリートとのディスカッションが会場を巻き込むように行われたら、もっと興味関心をもってもらえた気がします。

また、カメラが多数入っていて、イベントの様子を撮影していたのですが、イベントを運営していくには、経費がかかりすぎている気がしました。イベントの参加料だけでなく、クラウドファンディングで費用を募集して、イベントの運営費を補っていこうと考えているようですが、本日のセッションを受けて、どれだけの人が「このイベントを支援しよう」と思ったかは、疑問です。イベントが終わった後、半数近くの人が、登壇者と交流せずに帰ってしまった事が、消化不良に終った事を物語っていた気がします。

ただ、こうした「スポーツを語る」場が設けられるのは、良いことだと思います。回を重ねれば、手探りの運営も、少しずつ改善されていくはずです。今後に期待したいと思います。

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