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2017年J1第12節 鹿島アントラーズ対川崎フロンターレ プレビュー「鹿島アントラーズの勝負強さをデータで分析」

   

2017年Jリーグ第12節、川崎フロンターレの対戦相手は鹿島アントラーズです。

実はシュート成功率が低い鹿島アントラーズ

まず、第11節までのデータを基に、対戦する鹿島アントラーズのデータから分析した特徴を紹介します。

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は11.3%でリーグ4位。ゴール数をシュート数で割った「シュート成功率」は、8.4%でリーグ13位です。鹿島アントラーズというチームは、「勝負強い」という印象があり、シュート成功率が低い印象を持っていましたが、意外にもシュート成功率はリーグ平均を下回っています。

詳しくデータを分析すると、1試合平均の攻撃回数は134.9回でリーグ2位、シュート数は15.2回でリーグ3位。30mライン侵入回数は53.8回でリーグ2位と、ボールを保持して攻撃したら、シュートまで実行出来る力があるチームであることが読み取れます。

では、なぜシュート成功率が低いのか。実は鹿島アントラーズの1試合平均の枠内シュート数は、4.4本でリーグ5位と悪い数字ではありません。(川崎フロンターレは4.3本でリーグ8位、浦和レッズが6.6本でリーグ1位)ただ、枠内シュート率で換算すると、28.9%と川崎フロンターレの32.8%に比べると低い数字になっています。つまり、シュートは打つけど、枠内に飛んでいるシュートがシュート数の割に少ないという事が読み取れます。

鹿島アントラーズの得点数の内訳を見ると、セットプレー関連による得点が全体の57%を占めています。鹿島アントラーズに近いチャンス構築率とシュート成功率を示すチームに、ヴィッセル神戸が挙げられるのですが(チャンス構築率は11.5%、シュート成功率は7.6%)、ヴィッセル神戸は鹿島アントラーズとは異なり、セットプレー関連による得点が全体の38%となっており、鹿島アントラーズがいかにセットプレーを効果的に活用して、得点を奪っているかわかります。

鹿島アントラーズの攻撃の特長を考えると、川崎フロンターレはファウルをなるべくせず、出来るだけ敵陣でプレーする時間を増やした上で、セットプレーを減らしつつ失点しないことが求められているといえます。

鹿島アントラーズの守備の特長を分析すると、被チャンス構築率は7.7%とリーグ1位。「相手にシュートを打たせない」守備が上手いチームであることが、データからもわかります。一方、被シュート成功率は8.1%とリーグ8位。これは、川崎フロンターレの7.9%(リーグ6位)より低い数字です。つまり、シュートを打たせない守備は上手いけれど、成功率が高まる場所でシュートを打てれば、入る確率が高いということが考えられます。鹿島アントラーズは、ゴール前で身体をはった守備をするチームというイメージを持っていましたが、実際にはゴール前のボールを運ばせる前に、相手のボールを奪っているのです。この辺りのデータから、鹿島アントラーズの強さの秘密が読み取れます。

キーマンは大島と阿部

川崎フロンターレにこの試合に求められるのは、いかに相手陣内に効果的にボールを運び、シュートチャンスを作り出すかというプレーと、相手が得意なセットプレーの機会を減らすことです。

注目しているプレーヤーは、大島と阿部です。2016年シーズンの鹿島アントラーズとの対戦では、大島はリーグ戦は2試合とも欠場し、天皇杯は準決勝で復帰明けということで、コンディションは万全ではありませんでした。鹿島アントラーズが得意な「相手にシュートを打たせない守備」に対して、Jリーグで最もボールを運ぶのが上手いボランチである大島が、どのようなプレーをするのか。大島が小笠原相手に優位にプレー出来れば、川崎フロンターレが優位に立てるはずです。

もう一人阿部に注目する理由は、直近の試合で素晴らしいプレーを披露しているということもありますが、僕が注目する理由は違います。それは、鹿島アントラーズの西に対する守備です。

僕は、西が鹿島アントラーズのキーマンだと思っています。攻撃時にテンポを整え、ロングパスで味方に攻撃を開始する合図を送るのは、小笠原ではなく、西です。西を抑えられれば、鹿島アントラーズを抑える事が出来る。そういっても、過言ではないと僕は思います。

元日に行われた天皇杯の決勝で、川崎フロンターレは登里に西をマンマークさせました。この施策は上手くいき、先制点を奪われるまで、川崎フロンターレのペースで試合は進んでいました。(そして、先制点はセットプレーでした)。しかし、先制点を奪われた後、同点に追いつくために登里に代わって三好をいれた結果、西への守備がゆるくなり、時間が経つにつれて、鹿島アントラーズのペースになっていきました。

西を90分抑えるのは簡単ではありませんが、僕は阿部なら出来ると思います。パスコースの切り方、ボールを奪いにいくといった守備は、それだけでお金がとれるレベルです。阿部と西のどちらかが優位にプレーするかによって、どちらのチームが優位にプレー出来るかわかると思います。

川崎フロンターレとしては、2連勝して迎える試合で、現在のチーム力を試すにはよい相手です。どんな試合になるのか、楽しみです。

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