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書評「朝原宣治の最速メソッド」(朝原 宣治)-パフォーマンスを上げたければ「カラダのセンサー」を磨け-

      2015/11/07

朝原宣治の最速メソッド

カラダを動かすのが好きになると、どうしてもトレーニングをやればやっただけ、パフォーマンスが上がると思いがちです。しかし、物事は単純ではありません。ある程度トレーニングを積むと、トレーニングをやってもなかなかパフォーマンスが上がらないことは、よくあります。

トレーニングをやってもなかなかパフォーマンスが上がらないときに、どうすればよいのか。対処法を教えてくれるのが、本書「朝原宣治の最速メソッド」です。本書「朝原宣治の最速メソッド」は、2008年の北京オリンピックの100x4mリレーの銅メダリストで、36歳まで短距離走者として現役で活躍した朝原宣治さんが、速く走るためのメソッドを通じて、パフォーマンスを上げるためのトレーニングと、考え方を教えてくれる1冊です。

パフォーマンスを上げたければ「カラダのセンサー」を磨け

本書を読み終えて印象に残ったのは、「パフォーマンスを上げるためには、”カラダのセンサー”に磨きをかけること」という考え方です。

パフォーマンスをあげようと考えて、日々筋力トレーニングばかり打ち込んでる人がいます。筋力トレーニングを続けていると、自分のカラダが変わってくるのが自覚出来ます。しかし、自分自身に対する変化が楽しいので、必要以上に筋力トレーニングに頼ってしまいがちです。

あるいは、ランニングが好きな人は、走り始めると体力がついてきて楽に走れるようになるので、ついつい距離を長くしたり、スピードを速くしがちです。しかし、必要以上に量や負荷を上げてしまうと、怪我のリスクも高まり、疲労も抜けづらくなります。怪我や疲労が原因で、楽しかったランニングから遠ざかった人も少なくないと思います。

朝原さんが、なぜ「カラダのセンサー」に磨きをかけることが、重要だというのか。それは、カラダのセンサーが高まると、自分で自分のカラダをコントロール出来るようになるからです。速く走りたければ、どこをどう動かせばよいのか。カラダは傾いていないか。今日の調子はどうか、などなど。カラダのセンサーを磨くことは、自分のカラダをより深く知ることにもつながります。自分のカラダを深く知ることが、よいパフォーマンスを生み、怪我を防いでくれるというわけです。

「カラダのセンサー」を磨く方法

「カラダのセンサー」を磨く方法として、朝原さんは本書で2つの方法を紹介しています。

1つ目は、トレーニングです。自分が本来持っている能力を引き出すために、どんなトレーニングをすればよいのか。本書で紹介されている「とかげ歩き」「ヒコーキ」「うま走り」といったトレーニングは、一見速く走るには関係ないトレーニングに思えます。ところが、これらのトレーニングは、「カラダのセンサー」を磨くには、必要なトレーニングなのです。これらのトレーニングからは、カラダの使い方、カラダのバランスを、トレーニングを通じて理解することが出来ます。

2つ目は、イメージと感覚をあわせるための方法です。朝原さんは、本書の中で「感覚をノートの書き記す」ことをすすめています。自分のイメージを記録しておくことで、調子が悪かった時、良かった時の自分の感覚をいつでも振り返ることが出来ます。感じたことを言葉にしておくことは、「カラダのセンサー」を磨くことにもつながります。言葉にしておくことで、イメージと感覚をすりあわせることが次第に出来る様になると、本書では語られています。

自分のカラダを深く理解することがよいパフォーマンスにつながる

朝原さんがパフォーマンスを上げるために必要だと語っていることは、スポーツに限らず、仕事でも必要なことだと思います。自分のカラダや、感覚を深く理解していなければ、何事に対しても、よいパフォーマンスを発揮することは出来ません。本書は、自分のカラダを深く理解するための方法を、分かりやすく教えてくれる1冊です。スポーツのパフォーマンスを上げたい人だけでなく、カラダの不調やココロの不調に悩んでいる人にもおすすめです。

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