第3回:うどんと、映画論と、行定監督と「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」

第3回の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」は映画監督の行定勲監督をゲストに迎え、うどんを食べながら映画論について語っています。

「クローズド・ノート」の記者会見事件から考える”映画の見方”

この回は2007年に放送されたのですが、ちょうど「クローズド・ノート」が公開された時期でした。「クローズド・ノート」はあの沢尻エリカの記者会見の事件が話題になった映画で、映画の内容というより、記者会見が話題になってしまい、その事について少し落ち込んだ行定監督の様子が紹介されるところから始まっています。

「クローズド・ノート」は記者会見が話題になり、結果的に映画の観客動員数が増える結果になりましたが、その事について行定監督は「映画が観に来てもらえれば、きっかけは何でもかまわない」とおっしゃっています。先日「悪人」という映画について、AKB48の大島優子が「この映画は嫌いです」と言ったことが話題になりましたが、こうした芸能人の何気ない行動やひと言がきっかけで、映画はヒットするということがあります。

「クローズド・ノート」のプロモーションをきっかけに、お話は”映画の見方”をテーマに進みます。印象に残ったのは、宮崎駿監督の映画の見方です。宮崎監督は映画を観に行くと、1本1本じっくり観るのではなく、ある程度観たら次の映画、ある程度観たら次の映画、という「ながら観」で、複数の映画を鑑賞するのだそうです。

したがって、映画の見方も独特で、ストーリーはほとんど見ておらず、映画の小道具や衣装、各場面の色使いのようなものを観ていて、新たな発見があれば、それで満足されているのだそうです。こんな映画の見方する人は、あまりいないと思います。

古い日本映画に残る”人情”

鈴木さんも行定監督も古い日本映画が好きだということで、古い日本映画の魅力について語っています。特に2人は、古い日本映画に残る”人情”の部分に心惹かれるようです。二人が共感した作品として、「女は二度生まれる」「浮雲」「妖刀物語~花の吉原百人斬り」「大菩薩峠」といった作品が紹介されています。僕はどれも知らない作品なので、機会があれば観てみたいと思います。

映画で重要なのは、”観客がそこに身をおけるか”

映画の見方と古い日本映画の魅力を語った二人が、番組の最後に語ったのは、「映画で重要なのは、”観客がそこに身をおけるか”」ということ。二人が古い日本映画の魅了を語るのは、日本映画に残る”人情”の部分に、観客が身をおける部分があるのかもしれない、なんてことを思いました。

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