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なぜイニエスタがスポーツテクノロジーのスタートアップに投資するのか

   

FCバルセロナに所属するアンドレス・イニエスタは、スペイン代表として、FCバルセロナのキャプテンとしての顔だけでなく、もう一つの顔を持っています。それは、投資家としての顔です。イニエスタは、「FirstV1sion」という会社に、60,000ユーロ(約900万円)の投資を行いました。

「FirstV1sion」は、ユニフォームに埋め込めるウェアラブルカメラを作っている会社で、既にスペインではバスケットボールのFCバルセロナ対レアル・マドリーの試合で、「FirstV1sion」の製品を使った試合中継がテストされました。

NBAのスタープレーヤーがスタートアップに参画

また、昨シーズンのNBAのMVPプレーヤーであるステファン・カリーは、「CoachUp」というオンラインでトレーニングを支援してくれるスタートアップに、オンラインコーチの1人としてだけでなく、パートナーとして関わっています。

同じくNBAのニューヨーク・ニックスに所属するカーメロ・アンソニーは、自らの投資会社「Melo7 Tech Partners」を設立。「The Orange Chef」という料理のレシピアプリを運営する会社への投資など、テクノロジー企業への投資を積極的に行っています。

ビジネスも社会貢献の1つ

アメリカのアスリートが現役時代にビジネスに参画するのは、決して珍しいことではありません。NBAのスーパースターだったマジック・ジョンソンは、現役時代にペプシの販売店を買収。現役中に小さく始めたビジネスを引退後に大きくし、現在は事業家、投資家として大きく成功を収め、2012年以降はロサンジェルス・ドジャースの経営にも関わっています。

アスリートが本格的にビジネスに関わるきっかけを作ったのは、マイケル・ジョーダンです。マイケル・ジョーダンが自身の名前を使った「エア・ジョーダン」ブランドのシューズは、自身の活躍もあり、プレミア価格がつくほどの人気になりました。

引退後もエア・ジョーダンブランドのアパレルやシューズを、ナイキと共同で発売し続け、2013年のマイケル・ジョーダンの収入は91億円。その多くをエア・ジョーダンブランドの使用料で稼いだと言われています。その収入を活用して、ジョーダンは各都市にバスケットボールコートを整備し、バスケットボールの普及活動にも力を入れています。

アスリートがビジネスをするのは、引退後の収入源の確保や税金対策といった要因もありますが、それだけではないと思います。アメリカやヨーロッパのアスリートは、「富める者が貧しい者を助ける」という考えからビジネスを志す人が多いと感じます。

試合のパフォーマンスだけでなく、社会に対する貢献も自身の役割と当たり前のように受け止め、行動することが浸透しているアメリカやヨーロッパのアスリートにとって、ビジネスは金儲けや保身の手段ではなく、「社会貢献の手段の1つ」だと考えているのだと思います。

日本人アスリートもスポーツテクノロジーへの投資を支援を

だから、イニエスタ、カリーといったアスリートがスポーツテクノロジーのスタートアップに投資したり、経営に参画するのは、社会にいかに貢献するかを考えたうえで、富、知識、経験を活かせるからだと思います。したがって、極めて現実的な選択だといえます。

日本のアスリートが、アメリカやヨーロッパのアスリートのように、ビジネスで成功している例は多くありません。ましてや、スポーツテクノロジーに投資しようと考えているアスリートは、皆無と言って良いと思います。

アスリートが出来る社会貢献は、寄付やスクール活動だけではありません。社会貢献を真剣に考えるのであれば、ぜひスポーツテクノロジーに関する企業への投資も、積極的に行って欲しいと思います。スポーツテクノロジーの分野は、今後日進月歩で進歩を遂げるはずです。だからこそ、現役のアスリートが投資して支援することに意味があると、僕は考えます。

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