nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

2017年J2第19節 アビスパ福岡対名古屋グランパス プレビュー「成功率の高いシュートチャンスを作り出せ」

   

2017年J2第19節、名古屋グランパスの対戦相手はアビスパ福岡です。まず、第18節までのデータを基に、対戦するアビスパ福岡のデータから分析した特徴を紹介します。

ロングパスを活用するアビスパ福岡の攻撃

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は13.0%でリーグ1位。攻撃を開始したら高い確率でシュートを打つまでボールを運ぶ事が出来るチームです。しかし、ゴール数をシュート数で割った「シュート成功率」は、8.5%でリーグ14位とそこまで高くはありません。「シュートチャンスを作るのは上手いが、成功率の高いシュートチャンスを作り出せているとはいえない」こう言えるかもしれません。

アビスパ福岡の他のデータを確認していると、気になったのはパス本数と内訳です。1試合平均のパス本数は、380.8本でリーグ14位。そして、注目したいのは内訳です。380本のうち、ロングパスが59本あります。この数値は、名古屋グランパスの37本と比較すると、ロングパスを数多く活用している事が分かります。ちなみにショートパスの本数で比較すると、アビスパ福岡は197本、名古屋グランパスは406本と2倍以上の差があります。

一般的に、ロングパスを多用するとパスの成功率は下がりますが、成功すれば人数をかけずに相手陣内にボールを運ぶ事が出来ます。アビスパ福岡の敵陣ゴール前から30m以内に侵入している回数は、41.6回でリーグ5位。ボール支配率は49.1%でリーグ10位とそこまで高くないので、ロングパスを効果的に活用することで、ボールを効果的に敵陣に運んでいるチームだということが分かります。

また、敵陣にボールを運んだ後、サイドからペナルティエリアに対してパスをする「クロス」の1試合平均の本数は、17.6位でリーグ2位。ロングパスを活用して相手陣内にボールを運び、クロスからチャンスを作り出しているチームだと読み取れます。アビスパ福岡の1試合平均のシュート数は17.1本、枠内シュート数は5.3回で共にリーグ1位。この数値からも、攻撃の精度が高いことがよくわかりますし、アビスパ福岡の得点の内訳を分析すると、得点の58%がセットプレー、31%がクロスと、約90%を占めている事からも、チームの戦い方が徹底されている事が読み取れます。

名古屋グランパスは、前節の東京ヴェルディ戦で1失点目はクロス、2失点目はロングパスから失点しました。この試合は、クロスとロングパスの対応を誤った櫛引に代わって、シャルレスが起用される事が予想されています。アビスパ福岡はクロスとロングパスのターゲットになるウェリントンが出場停止で不在ですが、戦い方を変えてくる事はないと思います。シャルレスを含め、アビスパ福岡のロングパスとクロスを活用した攻撃に、名古屋グランパスの守備がいかに対応するか注目です。

被チャンス構築率の割に失点が多いアビスパ福岡

アビスパ福岡の守備のデータを分析すると、被シュート数を攻撃回数で割った「被チャンス構築率」は8.6%でリーグ4位。被攻撃回数は124.1回、被シュート数は10.7本で共にリーグ2位ということで、相手から攻撃を受けず、シュートを打たれない守備をしている事がよく分かります。ただ、被シュート成功率は8.5%でリーグ9位と、被チャンス構築率より順位が下がります。これは、守備者のシュートブロックが上手くないか、ゴールキーパーがシュートを止める能力が低いかどちらかなのですが、ゴールキーパーの杉山はそこまでシュートを止める能力が高いゴールキーパーではないので、ゴールキーパーの能力によるものではないかと思われます。

名古屋グランパスは、前節の東京ヴェルディ戦では相手ゴールキーパーの守備によって2得点目が奪えませんでした。東京ヴェルディと同様にアビスパ福岡も守備がよいチームですが、前節同様かそれ以上にチャンスが作れれば、ゴールを奪うのは難しくないのではないか。僕はそう考えています。

成功率の高いシュートチャンスを作り出せているか

名古屋グランパスは、前節の東京ヴェルディ戦に敗れて連敗。しかし、試合内容は悪くありませんでした。ボールを保持し、「止める」「受ける」「運ぶ」「外す」動きを駆使して相手の守備を崩し、何度もシュートチャンスを作り続けました。ゴールを奪えない事を現す言葉として、「決定力不足」という言葉を目にする事があります。サッカーで得点を奪うには、成功率の高いシュートチャンスを作る事です。相手の守備者を外し、ゴールキーパーに触られず、ゴールの枠内に正確にシュートする。人によって正確にシュートできるパターンは異なりますが、原則は同じです。

東京ヴェルディ戦では、3度のシュートチャンスをゴールにつなげられなかった杉森ですが、どのプレーも改めて見返してみると、きちんとボールが止められていなかったり、相手を外しきれていなくて守備者に身体を当てられていたりと、もっと確率を高めるように動けていたら、ゴール出来たのではないかと思いました。「決定力不足」をという言葉を紐解いていくと、個人の技術不足にたどりつくのです。ただ、シュートチャンスを作ればよいというわけではありません。シュートが決まるチャンスを作らなければならないのです。

ゴール前では、より正確な技術が求められます。センターサークル付近では、10cm単位の精度でよいかもしれませんが、ゴール前では、5cm、3cm単位といったより高い精度のプレーが求められます。名古屋グランパスがゴール前のプレーを徹底的にトレーニングするのは、ゴール前のプレーでは攻撃も守備も高い精度のプレーが求められるからです。技術はすぐに改善することはありませんが、続けているうちに劇的に改善するタイミングが訪れます。そのタイミングまで続ける事が大切です。大分精度が上がっているので、この試合でどこまで技術の精度を高めたプレーが披露されるのか注目です。

前節の東京ヴェルディ戦である程度チャンスを作れたので、今節のアビスパ福岡戦もチャンスは作れると思います。あとは、どこまでシュートチャンスを決めることが出来るか。そして、成功率の高いシュートチャンスを作り出すことが出来るか、注目したいと思います。

おすすめ

 - , , ,