マリオ・バロテッリが歩む、真のエースストライカーへの道

イタリア対メキシコは拮抗した展開になるかと思いましたが、イタリアが終始ゲームをコントロールし続け、快勝しました。メキシコはセットプレー以外は、ほとんどチャンスを作れませんでした。

この試合で僕が注目していたのは、イタリアのエースストライカー、マリオ・バロテッリです。1年前、EURO2012開催期間中に「悪童マリオ・バロテッリはストライカーとして、ここがスゴい!」という記事を書いたのですが、メキシコ戦のバロテッリは、当時と比較すると格段に成長していました。

緩急を巧みに使った突破

メキシコ戦で強く印象に残ったのは、ドリブルで相手を抜き去るシーンです。1年前は「ドリブルが課題」と書きました。スピードがある選手なのですが、スピードを上げた時のボールコントロールがあまりうまくなかったからです。

しかし、メキシコ戦のバロテッリはドリブルで相手を抜き去ったり、巧みに相手のディフェンスをかわしてボールをキープしていました。1年間でバロテッリのテクニックが向上したという訳ではないと思いますが、キープする時と簡単にはたく時の判断にミスがなくなり、簡単にボールを奪われなくなりました。また、ドリブルで抜くときにゆっくりした動きから急にスピードを上げるなど、緩急をうまく使ってディフェンスを突破していました。

チームの事を考えた献身的な動き

もう一つ印象に残ったのは、チームの事を考えた献身的な動きです。こんなシーンがありました。
イタリア代表のチャンスで味方が上げてくれたクロスボールがコースや高さが合わなかったのですが、バロテッリは届かないようなボールにジャンプしたり、足を伸ばして触ろうとしていました。以前のバロテッリだったら、チャレンジすらせずにチームメイトに対して不満をぶつけたはずです。

また、ディフェンスも以前に比べて積極的に行なってました。こんなシーンがありました。
アバーテが右サイドからニアサイドにつめたバロテッリにクロスを送ったがクリアされて、相手の左サイドバックがボールをひろった瞬間、相手にディフェンスに行ったのは、クロスを受ける立場だったバロテッリでした。クロスに飛び込んだ後、スピードを落とさずに相手のディフェンスに向かっていったのです。ディフェンスへの意識の高さと、バロテッリ自身のコンディションの良さを感じさせるプレーで日田。

チームメイトの信頼度がアップ

こうした、チームの事を考えて献身的な動きができるようになると、チームメイトからの信頼も高まり、良いパスが供給されるようになります。メキシコ戦では、イタリア代表の選手がボールを持ったら、まずバロテッリを見ているのが、画面越しにも伝わって来ました。もちろん、絶対的な司令塔のピルロもです。これは、バロテッリという選手に対して、いかにチームメイトが信頼し、認めているかの現れだと思います。

メキシコ戦のゴールの後に、ユニフォームを脱いでイエローカードをもらったのはご愛嬌ですが、メキシコ戦の活躍で、バロテッリはこの1年でプレーヤーとして大きく成長したことを証明しました。今後の活躍ぶりも引続き期待して見て行きたいと思います。

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