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2015年J1セカンドステージ第8節 湘南ベルマーレ対川崎フロンターレ プレビュー「責任を背負ってきた者、これから背負う者」

   

2015年Jリーグセカンドステージ第8節、川崎フロンターレの対戦相手は湘南ベルマーレです。

谷口のポジションを見れば、川崎フロンターレの意図が分かる

この試合の注目ポイントは、谷口彰悟のポジションです。

今週の練習では、谷口がボランチとセンターバックの2つのポジションでプレーしたそうですが、谷口のポジションに注目するのは理由があります。それは、川崎フロンターレが「どこから攻撃したいのか」「どこでボールを奪いたいのか」がよくわかるからです。

谷口は松本山雅FC戦で表示された指標によると、パス数で中村憲剛、大島僚太についで3位という数字を残しています。DFとして起用されている試合のほうが多いのに、中盤の選手よりパスの数が多いというのは、驚異的です。

また、Football LABによると、谷口の守備時のチャンスビルディングポイント(守備時に相手のボールを奪った時に、ポイントが加算)は、川崎フロンターレのトップです。つまり、谷口がボールを奪って攻撃が始まる、または攻撃が始まるときに、谷口がパスをすることが多いということを、数字が示しています。つまり、今の川崎フロンターレのサッカーを考える上で、外せない選手が谷口なのです。チーム唯一の公式戦フルタイム出場を続けているのも、納得です。

だからこそ、谷口のポジションがどこなのかによって、「どこから攻撃したいのか」「どこでボールを奪いたいのか」が分かります。ボランチで起用されている時は、中盤でボールを奪って押し込みたい、という意図が伝わってきますし、センターバックで起用されている時は、DFラインからの組み立てをスムーズにしたい、という意図が伝わってきます。

この試合で谷口がどのポジションに起用されるか、または試合中にどうポジションが変わるかによって、川崎フロンターレがどんな問題を抱えていて、どう解決しようとしているかが分かるはずです。谷口のポジションに注目してみてください。

僕は中村憲剛が楽しそうならそれでいい

なお、この試合に中村憲剛が出場すれば、J1通算500試合出場を迎えます。チームを移るのが当たり前のプロサッカーの世界で、川崎フロンターレというクラブで13シーズンを迎え、500もの出場試合数を積み重ねたのは、改めて凄いことだと思います。

中村憲剛は入団当初鳴り物入りで入ったわけではありませんでした。ただ、中村憲剛が入団したシーズンの練習試合を観に行った、めったに選手を褒めない友人が、「中村という選手は上手い!」と褒めていたのを思い出します。入団当初の中村は身体は細かったですが、「止める」「受ける」「外す」動きは抜群でした。当時は今より「出して動く」選手だったと記憶しているのですが、頭の良さはプレーを観ていても感じました。ただ、500試合も試合に出る選手になるとは、当時は思ってもみませんでした。

中村憲剛が凄いのは、都度加入するライバルたちに勝ち続け、監督の信頼を勝ち取り続け、ポジションを奪い取ってきたことです。プロサッカーの世界は過酷です。試合に出るだけでも大変ですが、試合に出ても活躍出来なければ直ぐに外されますし、毎日、毎試合、相手チームだけでなく、味方選手とも競い続けなければなりません。身体と心のコンディションを維持し続け、技術を磨き続けなければ、試合に出る事は出来ません。

そして、30代になれば、ただサッカーしているだけでは、試合に出ることは出来ません。チームに対する良い影響を与えられる選手であること、あるいはチームの顔として、サポーターや地域の人々に支持してもらえるような振る舞いも求められます。こうしたプレーヤーとしてだけでなく、人間としての振る舞いにも優れていたからこそ、中村憲剛が500試合もの出場数を積み重ねることが出来たのだと思います。

中村憲剛のプレーで僕が一番印象に残っているのは、2006年シーズンの浦和レッズ戦でみせたFKです。終了間際に放った壁を超えて、真っ直ぐに落ちるFKの軌道を観た時、「こんなFKを蹴る日本人がいるんだ!」と衝撃を受けました。ただあの試合以降、残念ながらあまり縦回転のFKを蹴っているシーンをみかけません。ちょっと残念です。

最近の中村憲剛は、勝敗に対する責任を背負いすぎているように見えます。タイトルに対するこだわりがそうさせているのでしょうが、僕自身は勝敗に対する責任は徐々に谷口や大島に任せてもらって、もっと奔放で自由な中村憲剛を見たいと思う時があります。まあ、これは1人のサッカーファンの希望です。ともかく、500試合目という節目の試合に、中村憲剛がどんなプレーをするのか、注目です。

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