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2016年J1セカンドステージ第6節 湘南ベルマーレ対川崎フロンターレ プレビュー「ベテランの意地、エースの意地」

   

2016年Jリーグセカンドステージ第6節、川崎フロンターレの対戦相手は湘南ベルマーレです。この試合注目している点は2点あります。

井川がプレーで披露するベテランの意地

1点目は、井川祐輔のプレーです。ファーストステージ第16節のアビスパ福岡戦に途中出場してから、6試合連続でスタメン出場中。井川が出場し始めた6試合の失点数は、わずか3。失点の減少に貢献しています。ただ、正直井川のプレーが以前と比べて何か変わったかというと、特別変わった点はないと思います。ただ、攻撃で相手を押し込めるようになったので、相手の攻撃はカウンターが主体になりました。ただ、2016年シーズンの川崎フロンターレは、ボールを奪われた後の精度が上がり、素早くパスコースを消して、相手の選択肢を奪う守備が出来ているので、センターバックが1対1で相手を止めなければならない、という場面が減りました。井川は足が速いわけではないので、足が速い選手との1対1での守備が得意ではないのですが、1対1の守備機会が減っているため、よいプレーが出来ているようにみえるのだと、僕は捉えています。

ただ、井川がスタメンに定着したことで質が高まったのは、センターバック2人のパス回しです。2016年シーズン序盤の川崎フロンターレは、センターバックからのパス出しがスムーズではなく、攻撃のテンポが上がらないという問題をかかえていました。特に、奈良とエドゥアルドの2人は、ボールをスムーズに止める事が出来ない、受け手が欲しいタイミングや強さや足にパスを出せないという問題をかかえていたため、川崎フロンターレのテンポにあわせたパス出しがなかなか出来ずにいました。ところが、井川と谷口のセンターバックになってからは、パスのタイミング、強さといった質が格段に向上し、スムーズに敵陣にボールを運ぶことが出来るようになりました。

ファーストステージ第2節の湘南ベルマーレ戦では、相手の守備にセンターバックの2人が捕まった結果、後手を踏む展開を余儀なくされました。しかし、この試合は僕はそこまで相手に捕まることなく、敵陣にボールを運べるのではないかと思っています。それは、井川がスタメンで出場しているからです。

風間監督は、守備の事を考えると、エドゥアルドをスタメンに戻したいと考えているふしがあります。前節FC東京戦後の記者会見でも、「エドゥアルドを出場させたかった」「エドゥアルドが出場出来てよかった」というコメントを残しています。監督の意向を、井川が分かっていないわけがありません。ただ、井川にも意地があります。長年チームを支え、風間監督の下、最も長くチームに在籍してきたDFとしての意地があります。井川の意地が、最近の好パフォーマンスの源ではないかと、僕は感じています。

この試合は、井川のパフォーマンスが問われています。少しでもよくないプレーをしたら、エドゥアルドに代ってベンチスタートになってしまう。その恐怖感と戦いながら、よいパフォーマンスを続けられるのか。注目したいと思います。

大久保がプレーで披露するエースの意地

2点目は、大久保嘉人のプレーです。前節FC東京戦終了後に、大久保はこんなコメントを残しました。僕は大久保のコメントを読んで、「自分を最後の選択肢に選んでもらえなくなった」ことの寂しさが、コメントの裏にあるのではないかと書きました。大久保は、武井壮さんとの対談で、「ストライカーとして、最後にパスを託されるのは嬉しい」とコメントしています。「決めてくれ!」というパスを、確実に決める。それがエースであり、自分の役割だ。そんな自負が、大久保を突き動かし、3年連続得点王という結果を出しました。

しかし、2016年シーズンが開幕すると、大久保に対するマークが厳しくなり、大久保が得意とするクロスを逆サイドであわせるプレーも相手が警戒し、ミドルシュートもなかなか打てずといった具合で、得意なパターンで得点を奪うことが出来ていません。何より大久保のマークが厳しくなったことで、他の選手へのマークがゆるくなり、チームメイトが空いている選手を効果的につかうようになったため、ますます大久保へのパスが減っていきました。小林の5試合連続得点には、大久保へのマークによって空いた場所を活用出来ていることも要因なのですが、大久保としては面白いはずがありません。今までは最後は自分に託してくれていたじゃないか。そんな思いをかかえていても、不思議ではありません。

この試合の前に、大久保が大塚に対してアドバイスを送ったという記事を読みました。大塚はボールを受けるのが上手い選手ですが、受けた後にパスをする方向の多くが横か後ろなので、攻撃に手間がかかってしまいます。大塚が素早く前を向いて、自分を活用してくれたら、もっと自分にチャンスが増えるんじゃないか。そんな思いが行動へとつながっているのだと思います。

大久保は、何も自分だけがよければそれでいい、というプレーヤーではありません。エースとして、自分のプレーでチームを勝利に導くという自負を誰よりも強く持っている選手です。だからこそ、味方に厳しく要求し、自らも要求した分結果として応えてきました。小林が好調ですが、大久保にも意地があります。エースとしてのプライドがあります。だからこそ、この試合は大久保のプレーに注目したいと思います。

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