目からウロコが落ちる、体の使い方。書評「体を整える ツキを呼ぶカラダづかい」

2012/11/14

体を整える ツキを呼ぶカラダづかい

“雀鬼”と言われた伝説の雀士、桜井章一の著書は数多く発売されていますが、本書は「身体」について書かれた異色作です。麻雀に身体なんて関係あるのか?と思いつつ手にとったのですが、驚きました。身体に対する考え方が、とてもおもしろい。ここでは、書籍に書かれている内容から印象に残った文章をピックアップして、紹介します。

変化に合わせて生きていけば、動きが柔らかくなる

生きるということは、次々起こる変化という流れに応じることである。その変化の中で動作を柔らかくして対応していれば、カラダも自然と柔らかくなるものである。

感覚はつかむことはできない

感覚というものは、そもそもつかめないものである。
空気はつかむことができない。だが触れるような感覚は持てる。それと同じで感覚もつかむことはできないが、触れることはできるのだ。

「一口食べる」感覚で力を抜く

理想的なカラダの動きとは、力がどこにも入っていない柔らかな動きである。だが、人はなかなかそのような自然な動きができない。「力を抜いて」と教えても力を本当に抜ける人はほとんどいない。「力を抜く」こと自体に気持ちが囚われて自然に動けなくなるのだ。
だが、「一口食べるような感覚」を持つと、なんとなくフワッとした動きができる。

「練習した分、成果が出る」と思っているのは間違っている

これだけ練習をやったのだから、これだけ成果が返ってきて欲しい、と願うのはかなり一方通行の思いである。
(中略)
過程を軽く見る目的主義の人は力みすぎて、楽しみながら伸びていくという機会を自ら奪っている。

速く動こうとすると、遅くなる

カラダは思考が入ると、力が入って不自然な動きになる。人は考えることが習慣になり、癖になっているので、自然な動きにはなかなか近づけない。
(中略)
柔らかでスムーズな動きをするには、こういう動作をするんだという意識をとめればいい。「〜しよう」でなく、「止める」。意識をコントロールして何かをしようという動きは、所詮たいしたことではない。

勝機はつかみにいくのではなく触れる

私も麻雀を打つ時は、「勝機をつかむ」のではなく、「勝機に触れる」という感覚でいつもやってきた。
麻雀は変化が激しいので、勝機は現れても一瞬のうちに抜けていってしまう。だからつかまないで触れるのだ。
これは頭で考えてできることではない。頭で考えていては、そもそもそんな勝機に触れるという

技術だけでは一流になれない

心構えがちゃんとできていない人は、実はカラダ構えも本当はきちんとできていないものである。
(中略)
逆にカラダ構えができている人は、自ずと心構えもしっかりしてくる。カラダ構えもいいとき、すなわちカラダと心が一体化している時こそ、技術はそれを超えた力を発揮する。

ここには、劇的に何かが変わるようなトレーニング方法は書いてないので、1回読んだだけでは理解できない内容も多いのですが、何回も読んでいくと、少しづつ内容がわかるような書籍です。
トレーニングをしているけど、自分の身体に思ったような変化が訪れない、と感じている方におすすめです。

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