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筒香嘉智や太田雄貴が考える子供たちへの指導「答えを与えすぎず、考える習慣を」

   

昨日、こんな記事を読みました。

筒香嘉智が野球教育に本気で参戦。「答えを与えすぎず、考える習慣を」(Number Web)

横浜DeNAベイスターズの筒香選手が硬式クラブチーム「堺ビッグボーイズ」のスーパーバイザーに就任したという記事だったのですが、筒香選手がスーパーバイザーに就任されたのは、日本の野球のコーチングをより良くしたいという考えがあったからです。

言わない勇気ってすごく大事

筒香選手はこう語っています。

「海外の指導の様子を見て、日本とは対極的な指導法だなという印象がありました。日本が悪いとか、野球界が悪いというのはないんですけど、日本は子どもたちに対して答えを与えすぎているように思いました。そのことが子どもたちから創造力を奪い、指示待ちの行動をしている子が多くなっているのでは。大人になっても、自ら動けない選手がいます。

 答えは自分で探す。指示を待たずに、自分で動く。ジュニアの頃から、子ども自身が考える時間を作らないとダメなんだと思うんです。大人が答えを与えたら、確かにその時は早く成長するように感じるかもしれません。でもそれは短期的なものであって、小さいころから自分で考えている人の方が、大人になった時に差をつけられるのかなと思います」
(中略)
「言わない勇気ってすごく大事だなと思います。教えている人はすぐ良くなってほしいという想いの方が多いと思うんです。でも子どもたちのことを考えたら、いま、勝ったとか、負けたとか、すぐ良くなることよりも、将来にどうなっているかの方が圧倒的に大事になってくると思う。観察力、忍耐力を大事にして、一歩引いたところから見てほしいと思います」

徹底的に問いかける太田雄貴さんの指導

思い出したのは、フェンシング日本代表アナリストを務める千葉洋平さんが話してくれた、昨年で現役を引退されたフェンシング太田雄貴さんの後輩への指導法です。千葉さんは昨年「Trend Micro presents Yuki Ota Fencing Camp」という、次世代の日本フェンシング界を担う選手を育成するためのワークショップにコーチ役で参加したのですが、その時に太田雄貴さんが子供たちに話していた事を教えてくれました。

太田さんは子供たちに教える時に、徹底的に「質問する」のだそうです。例えば、太田さんが子供たちに目標を聞いて、子供たちが「オリンピックに出たい」と回答したとします。太田さんは続けざまに、「どうしたらオリンピックに出れるのか?」と聞くのだそうです。子供たちが答えたら、再度「どうしたら実現できるのか?」あるいは、「なぜそう思うのか?」と徹底的に聞いていくのだそうです。とにかく、目標を実現させるためのステップが、本人にとって具体的に想像出来るまで、何度も何度も問いかけ、クリアにしていく。曖昧に、「大体このくらい」「たぶんこう思う」というぼんやりした言葉を使う事を、太田さんは許さないそうです。

何かを教えるというと、コーチが自分が知っている技術、知識、経験を教えるという事だと考えている人がいるかもしれません。しかし、オリンピックでメダルをとる、世界一の選手になるという事について、コーチは試行錯誤しながら、前に進んでいくパートナーとしての役割は担えると思いますが、答えをすべて持っているコーチや監督なんていません。選手も目標を達成するためにどうやって実現するか、自らに問いかけ、試行錯誤しなければ、目標を達成することは出来ません。

人から提示してもらった答えに向って進むのは、楽かもしれません。しかし、試行錯誤して、時に失敗もしつつ、自分で失敗も成功も経験しながら一歩一歩進んでいる人は、不測の事態が起こった時に対応出来る力を知らず知らずのうちに備えている気がします。結局、プレーするのは自分です。最後に自分で決断し、責任を取れる人でなければ、勝負事で相手を上回る事は出来ないのかもしれません。

なお、千葉洋平さん、NBAアナリストの佐々木クリスさん、Fリーグバルドラール浦安の星翔太さん、高橋健介さん、橋谷英志郎さんと話したことを、noteで公開しています。ぜひ読んで頂けると嬉しいです。


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