サッカーの指導を「カルチャー」から始めるか、「TO DOリスト」から始めるか
あー、もー、この連載面白すぎる!ひとつ言えることがあるとしたら、風間八宏という人の指導法はこの連載に書かれている教育方法だと、間違いなく「時計回り」です。大半のサッカー指導者が「反時計回り」で指導しますが、風間八宏は「時計回り」です。 https://t.co/NFVtUE7Bnt #ほぼ日
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
ブログに書こうと思ったけど、長文だとまとめずらい。Twitterに連投で書きます。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
風間八宏という監督が本当に指導しているのは、「カルチャー」なんです。「カルチャー」を伝えるために、「どう勝つか」を明確にし、実現するために「スキル」を高める指導を行っています。スキルを重視するのは、「カルチャー」が身につくには、それが最も早いと感じているからだと思ってます。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
濱口さんがほぼ日の連載で語ってらっしゃいますが、「カルチャー」を身につけるには時間がかかります。時間がかかりますが、カルチャーを理解しながら失敗と成功を何度も繰り返すので、「自分なりの答え」を嫌でも見つけようとするので、指導者を超える可能性が高い指導法なのです。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
濱口さんは「TO DO リスト」から始まって「手順書」「スキル」「カルチャー」という順番で教える指導方法は、効率的に学べるけれど、指導者の能力を超える可能性がものすごく低い、と語っています。自分で考えたり、もっといい方法を編み出したりという、構想力や思考力が成長しないからだと。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
「TO DO リスト」から始める指導法は、スポーツの現場でもよく用いられていて、外国人監督がよく使います。彼らは契約期間内で成果を出さなきゃならない事が多いので、「カルチャー」を教える必要がないからです。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
今年のJリーグを観ていると、僕は徳島ヴォルティスのリカルド・ロドリゲスという監督は「TO DO リスト」から教えている監督ではないかという印象を持っています。徳島ヴォルティスは短期間でとても機能的なサッカーが出来るチームになりましたが、ある時期から成長が止まったような気がしています。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
第42節の東京ヴェルディ戦では、徳島ヴォルティスは東京ヴェルディにやりたい事を抑えられると、フィールドにいる選手たちで問題を解決することが出来ず、結局試合に敗れてしまいました。リカルド・ロドリゲスは素晴らしい指導者ですが、この課題をどう解決するか、来シーズンは注目したいです。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
チームとして「カルチャー」を伝えているのは、鹿島アントラーズです。鹿島アントラーズのロッカーには、「献身、尊重、誠実」という言葉が貼られているそうですが、これが「カルチャー」です。選手は先輩に怒られながら、失敗を繰り返しながら、カルチャーを頼りに少しずつスキルを上げていきます。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
Bリーグだと、カルチャーを言葉にしているのが千葉ジェッツです。千葉ジェッツのバスケスタイル「アグレッシブなディフェンスから走る」という言葉は「カルチャー」です。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
カルチャーが「人」というケースもあります。Bリーグだとシーホース三河というチームは鈴木ヘッドコーチが20年以上ヘッドコーチを務めています。鈴木ヘッドコーチの存在が「カルチャー」そのものです。サッカープレミアリーグ・アーセナルのベンゲル監督の場合も、存在そのものが「カルチャー」です。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
詳しくはほぼ日の連載を読んで欲しいのですが、どちらが良い、どちらが悪いというわけではないと思います。ちなみに川崎フロンターレは今年から、カルチャーを伝える監督から「TO DOリスト」を伝える監督に代わったように感じます。もしそうだとしたら、たぶん来年大変です。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
ちなみに、戦術を語るのが好きなサッカーファンは「TO DO リスト」教える監督が好きだったりします。でも「TO DO リスト」なんて何パターンもありません。語り飽きると「カルチャーがない」と批判する傾向があるような気もしています。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
そして、「TO DOリストから教える方法」と「カルチャーから教える方法」をミックスすれば完璧じゃないかと考える人がいますが、たぶんこれが一番最悪な指導法なのだと思います。なぜなら、中途半端になるからです。頭のいい人や「既にわかってる人」はそうする傾向があるきがします。
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017
こんな感じで連続してツイートした事を、今朝からメッセンジャーでいろんな人に触れ回っております。ぜひ多くの人に読んでもらいたい。この話が実際に聴けた、ほぼ日の乗組員の方々がつくづく羨ましい!https://t.co/h8YzgEh3FE
— 西原雄一 (@nishi19) November 23, 2017