そもそも結婚相手って選べたっけ?「秒速で結婚できた理由」を読んで。

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最近話題になった記事に、こんな記事がありました。

このお話をかいつまんで紹介すると、エイプリルフールの企画で結婚相手を募集した男性に対して、「結婚のご提案書」を送った女性がいました。その女性の提案内容に感動した男性が、初対面で結婚を申し込み、そのまま結婚した、という話です。嘘のような本当の話です。

この記事が多くの人に読まれたのは、様々な理由があると思うのですが、僕は読みながらこんなことを考えてしまいました。

そもそも結婚相手って選べたっけ?

そもそも結婚相手が選べるようになったのは、いつからでしょうか。

歴史を紐解くと、江戸時代までは「嫁入り婚」が通例で、男女共に結婚相手が選べるわけではありませんでした。結婚は家どうしの同意があれば成立し、結婚相手に選ぶ権利はなかったのです。結婚が自由化されたのは明治時代に入ってからです。

明治時代の結婚の一例として適切かどうかはわかりませんが、現在放送されている大河ドラマ「八重の桜」の主人公新島八重は、幕末に家の紹介で川崎尚之助と結婚しますが後に離婚。新島襄と再婚した事が理由で「天下の悪妻」という異名をとることになります。

開国し、近代化が進んだとはいえ、結婚が自由となった明治の時代に入っても、現代のように結婚相手を選ぶことは、簡単ではなかったのではないのでしょうか。

経済発展が可能にした”結婚の自由”

僕の認識では、結婚相手が自由になったのは、戦後です。それも、日本が急激な経済成長を遂げ、暮らしが豊かに鳴り始めた1970年ごろから、ようやく女性が男性を選ぶことが出来るようになってきたのではないかと思います。

そんな、女性の恋愛に対する考え方を象徴するのが、自らの恋愛観を高らかに歌い上げるシンガー・ソングライターの登場です。そして、その一人が、松任谷由実さんです。自らの素直な気持ちや恋愛観を歌った歌は、同時代を生きる女性に衝撃を与えたと思います。

スタジオジブリのプロデューサーをつとめる鈴木敏夫さんは、ユーミンの登場による衝撃についてこのように語っています。

ユーミンが出てくるまで、それまでみんな恋愛なんてしてなかった。
でも、ユーミンの登場によって、みんなが「恋愛しなきゃ」と思うようになった。

でも、恋愛しなきゃ」と思って恋愛した人は、幸せになれたのだろうか。
そもそも、人は本当に恋愛しなければいけいないのでしょうか。

結婚ってなんだろう。恋愛ってなんだろう。

今回のお2人がとった行動をブログで読んでいて、「結婚ってなんだろう」「恋愛ってなんだろう」と改めて思いました。経済発展によって、確かに恋愛は自由になり、結婚相手を選ぶことが出来るようになりました。しかし、それは幸せな関係を築くことにつながっているのでしょうか。

振り返ってみると、恋愛が自由になってから50年たっていません。そう考えると、人間は恋愛が不自由な時代に生きている時間の方が圧倒的に長いわけで、どう恋愛したら良いのか、どう結婚したらよいのかなんて、誰もわかっていないんじゃないのでしょうか。

冒頭で紹介した2人は、誰もが恋愛について悩み、苦しんでいるときに、そんな面倒な考えをすっ飛ばして、自分たちの考えを貫いて、”秒速”で結婚までたどり着いてしまいました。2人の行動は、「他人ならこう思うんじゃないか」「相手はこう考えているんじゃないか」という客観性をすっ飛ばして、自分の思いだけで行動しています。だからこそ、人に共感されたんじゃないかという気がします。

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