カバンを作ることが、生きること。カンブリア宮殿「吉田カバン」

2014/12/23

ポーター(porter)・タンカー・ショルダーバッグM

7月12日に放送されたカンブリア宮殿のゲストは、「PORTER」で有名な株式会社吉田の吉田輝幸社長。我が家はPORTERを親子2代で使うほどのファンで、特に66歳の父は通勤バッグとプライベート用のポーチもPORTERを使うほどの大ファンです。そんな世代を超えた人気がある「吉田カバン」の秘密に迫る、というコンセプトの放送でした。

街の職人が作るカバン「吉田カバン」

まずびっくりしたのは、吉田カバンの製品が作られている環境です。吉田カバンはすべて国内で生産されたカバンだということは、知っていたのですが、驚いたのは自社工場を持っておらず、すべて職人と提携して、製作していることです。

さらに驚いたのは、職人がカバンを作る環境です。放送で取り上げられた職人が働いていたのは、自宅の一室。そこでミシンを走らせ、カバンを作っていることにびっくりしました。

職人に直接依頼するのは、高い品質の製品を作るためだとのこと。ここに吉田カバンの高品質な製品の秘密があるのだと思いました。
また、職人に直接発注する方法では大量生産はできませんが、逆に少量多品種での生産は可能です。吉田カバンの製品ラインナップが豊富なのは、この生産方法に大きな特徴があるのだと、理解できました。

職人を守る経営姿勢

ただし、職人に少量多品種で依頼するには、職人の利益をきちんと確保する価格体系で販売する必要があります。そのため、吉田カバンでは値引きは一切しないで製品を販売することで、職人の利益を確保しているそうです。そのため、広告費は一切計上していない、とのこと。言われてみるとPORTERの広告なんて、見たことありません。

この経営姿勢を実現しているのは、徹底的に質にこだわるクオリティ管理(業界では「吉田基準」と呼ばれているそうです。)と、少量多品種でもきちんと製品ロットを確保する生産管理です。生産管理とクオリティ管理を両立できていることが、吉田カバンがここまで親しまれている秘密だと理解できました。

村上龍の編集後記

カンブリア宮殿でいつも楽しみなのは、番組最後の村上龍の編集後記です。ここだけ観れば、カンブリア宮殿の放送内容と放送された企業のことが理解できる、というほど短く無駄のない文章で特徴がまとめられています。
今回の放送も端的に内容がまとまっていたので、全文を紹介します。

成功している企業は、「何を作れば売れるだろう」などとは考えない。吉田カバンはその典型だが、自分たちは何を作りたいのか、と考えるのだ。創業者の吉蔵氏は、入院していた病室でもカバンを作り続けた。あるベテラン職人は、自分が作ったカバンを持つ人を見かけると「どこか不都合はありませんか」と必ず聞くらしい。頑固なのではない。カバンを作ることが、生きることなのだ。単なる海外展開ということではなく、創業者の熱意と創意を維持し、ブランドを守り抜くという意味で、吉田カバンは、真に国際的である。

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