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目でプレッシャーを感じた前半。いつも通りの後半。2014年J1第12節 セレッソ大阪対川崎フロンターレ レビュー

   

2014年J1第12節、セレッソ大阪対川崎フロンターレは、2-1で川崎フロンターレの勝利。前半は相手に押し込まれる時間が続きましたが、後半は普段のリズムでボールを回すことが出来、2得点を挙げて逆転勝ち。中断明け初戦ということで、難しい試合だったと思いますが、よく勝てたと思います。この1勝は大きいです。

攻守のスピードが早くなったセレッソ

前半は、セレッソ大阪のペースでゲームが進みました。

セレッソ大阪は、中断期間中にポポビッチ監督を解任し、新たにペッツアイオリ監督が就任しました。ペッツアイオリ監督就任後のセレッソ大阪のサッカーを観て、以前に比べ、ゴールに向かうスピードや、ボールを奪いにアプローチするスピードが、早くなったという印象を受けました。

ペッツアイオリ監督は、2010-11年にラングニック監督の元にホッフェンハイムというチームで、アシスタントコーチを務めています。ラングニック監督は、現在オーストリアのザルツブルクというクラブで、スポーツディレクターを務めているのですが、ボールを奪った後に繰り出される素早いカウンターアタックを武器に、2013-14シーズンのヨーロッパリーグでは、アヤックスを3-0で下し、ヨーロッパに衝撃を与えたチームです。もしかしたら、ペッツアイオリのサッカーには、ラングニックの影響もあるのかな、なんて思いながら観戦してました。

ポポビッチ監督の頃に比べて、チームとしてどういうサッカーをしたいのか、明確になっているという印象を受けました。シーズンが進むにつれて、少しづつ選手の理解度も高まってくると思います。柿谷曜一朗は移籍しましたが、山口螢、フォルラン、南野拓実、杉本健勇といった選手はいるので、これからが楽しみです。

「目でプレッシャーを感じていた」前半

川崎フロンターレは、前半セレッソ大阪の素早い攻撃、素早い守備にうまく対応することが出来ませんでした。

原因は2つあります。大きな要因としては風間監督が試合後の記者会見で語っていたように、「目でプレッシャーを感じていた」ことが要因だと思います。火曜日の天皇杯に出場していない選手も多く、相手のプレッシャーが目に入り、頭でどう回避するか判断していたため、次のプレーに時間がかかってしまい、結果、相手に捕まってしまっていました。

スターティングメンバーが普段と違っていたのも、前半上手くいかなかった要因の1つです。レナトが欠場、公式戦で初めて組んだ谷口とジェシのセンターバック、登里と小宮山が久々のJリーグでの先発、といった中断前とは異なる選手の組み合わせだったため、チームで連動した動きが出来ず、選手間の距離を微妙に狂わせていました。

いつも通り「ボールを握り倒した」後半

後半、川崎フロンターレは見事に修正してみせました。セレッソ大阪が中2日ということでペースダウンしたのも大きな要因ですが、流れを引き込むための策をハーフタイムに打てたことが、功を奏しました。

珍しく風間監督がハーフタイムに選手を替えました。前半ミスが目立った田中裕介に替えて、金久保を投入。登里を左サイドバック、小宮山を右サイドバック、金久保を左サイドハーフに配置します。これで、リズムが良くなりました。登里は、左サイドバックになったことで、ボールをもらう動きがスムーズになり、攻撃の組み立てと、1対1の仕掛けに勝つことで、攻撃にリズムをもたらしました。

小宮山が右サイドバックに移ったことで、前半動きが良かった楠神を止めることに成功しました。前半崩されていた右サイドは、ほとんど崩されなくなり、楠神は途中交代しました。右サイドを崩されなくなり、セレッソの運動量が減り、次第にボールを握る時間が長くなっていきました。

金久保の挙げた決勝点は、川崎フロンターレらしい、パスを何本もつないで生まれたゴールでした。素晴らしかったです。

逆転してからは、無理して攻めずに、ボールを握って、試合をコントロールして、終わらせることが出来ました。ACLの経験もあるのか、チーム全員が勝つためにスべきことをきちんと出来るチームになってきたと思います。

谷口彰吾のセンターバックは今後も期待

この試合は、谷口彰吾のセンターバックに注目していましたが、まずまずの出来だったと思います。

序盤こそ、得意のパスがカットされる場面もみられましたが、チームがペースを握るにつれて、プレーの内容も尻上がりに良くなってきました。合格点を挙げられる出来だったと思います。パスカットしたボールを、正確に素早くパスする場面が何本もみられました。日本人のセンターバックにはあまりみられないプレーだったので、思わず「おぉ!」と声をあげてしまいました。

あえて課題をあげるとすれば、ちょっとボールに喰いつきすぎているように見えた点でしょうか。センターバックはボランチと違い、最後の最後をきっちりディフェンスして、防げばよいポジションです。

相手は、ゴールを奪うために、自然とセンターバックが守っているエリアを攻略しようと攻めてきます。必要以上に自分から相手に向かっていかなくても、相手が勝手に来てくれます。その事を理解して、どっしりと構えられるようになれば、守れて、パスも出せる、新しいタイプのセンターバックになれる選手だと思います。楽しみです。

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