書評「超限戦 21世紀の「新しい戦争」」

超限戦

本書は、1999年に発表された中国軍大佐の喬良と王湘穂による戦略研究に関する書籍です。

たくさん人を割く戦争はとっくに終わっている

本書を読むまで、僕は戦争というのは、軍師のような立場の人がいて、緻密な戦略をたて、軍師の戦略に基いて、兵隊が動く。そんなイメージを持っていました。

ところが、本書を読み終えて、戦争に対する考え方が全く変わりました。現代の戦争は、兵器の発達により、少人数で小さな武器であっても、大きな効果を挙げられるようになっており、たくさん人を割くような戦争はとっくに終わっているのだということを教えてくれます。

軍事や兵器だけ考えていたら、現代の戦争は理解できない

そして、現代の戦争は、銃弾が飛び交ったり、ミサイルを打ち合ったりということが戦争なのではないという事も、本書は教えてくれます。経済制裁、ITを用いたサイバー攻撃、外交戦略など、様々な手段を用いて、国や地域や企業に圧力をかけたり、かけられたりというのが永遠と続くのが、現代の戦争だというわけです。

つまり、現代の戦争とは、軍事や兵器だけで考えていては理解が出来ないし、勝つことが出来ないということを、本書は分かりやすく説明してくれます。これは、サラリーマンでも同じですし、スポーツでも同じです。複数の業界、複数のスキルを連携させないと、先んずることは出来ないのです。

僕らは、銃弾が飛び交っていないから、焼夷弾で焼かれていないから、戦時下ではないという認識を持っているかもしれませんが、実は、目に見えない戦いの中にいる兵士なのかもしれない。そんな事を考えてしまいました。

こんな時代の戦略とは、どんな戦略なのか。それは、本書を読んで頂けると分かって頂けると思うのですが、なんとamazonでも、楽天ブックスでも販売していません、

僕は図書館で借りて読みましたが、ぜひ機会があれば、読んでみることをおすすめします。

ちなみにこの本は、パナソニックの馬場さんからご紹介頂きました。馬場さんありがとうございました。面白かったです。

書評,

Posted by nishi19