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日本のスタジアムやアリーナに求められる”Connected Stadium”という考え方

   

アメリカでスタジアムやアリーナを評価する時、最近よく目にする言葉があります。それは、”Connected Stadium”。つまり「つながるスタジアム」かどうかです。「つながる」という言葉の意味は、Wifiがスタジアムに敷設されているかどうか、です。

スタジアムやアリーナでWifiでつながることは必須

Wifiでつながるかどうかは、アメリカではアリーナやスタジアムを評価する上で、重要な指標になっています。なぜなら、Wifiにつながれば、観客はゲームの合間の時間に、Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどのメッセージアプリを使って、試合の状況、感想などを、観客の視点で伝えてくれます。

これは、考え方によっては、これ以上ないリアルタイムでの宣伝です。チームのこと、試合のことをより知ってもらい、実際に試合に観に行ったり、グッズを買ってもらったりしてもらいたい。そう考えるアメリカのスポーツ関係者は、Wifiでつながるかどうかを、とても重要視しているのです。

以前は、アメリカのスタジアムやアリーナは、ボックスシートや、家族シートなど、様々な観客席を用意し、試合を観に来たファンを楽しませようとしていました。

そこから一歩進み、「いかにテクノロジーを活用して、ファンとつながるか」という事を重視しているように思えます。Wifiがつながるようにするだけでなく、スタジアム、アリーナで使えるアプリを提供する施設も増えてきました。

アプリを使って、スタジアム内で決済が出来たり、席に飲み物や食べ物を届けてもらったり、席のアップグレードが出来る。試合の合間のイベントも、アプリを使って投票したり、写真を撮ったりして、それをオーロラビジョンで楽しむ。試合以外の部分をいかに楽しんでもらうか。そこを担っているのが、テクノロジーなのです。

Wifiすら敷設されていない日本のスタジアム

日本のスタジアムやアリーナは、ようやくボックスシートや、家族シートが導入されるようになりましたが、まだまだテクノロジーを積極的に導入するところまで、進んでいません。サッカー観戦に行くと、ハーフタイムに電波がつながらないなんてことは、しょっちゅうです。これでは、せっかく宣伝してくれる機会を、逃しているとしか思えません。

今年3月に等々力陸上競技場のメインスタンドが改築されたり、来年はガンバ大阪のホームスタジアムが新しくなります。ただ、2つのスタジアムとも、オーロラビジョンが新しくなったりというニュースは聞きますが、Wifiでつながりやすくなったりといったニュースは、耳にしません。求められているのは、新しいオーロラビジョンではなく、オーロラビジョンで何を映すかであり、むしろオーロラビジョンよりWifiでつながりやすくすることのほうが、重視されるべきなのです。

等々力陸上競技場をホームスタジアムにする川崎フロンターレのメインスポンサーは富士通、ガンバ大阪のメインスポンサーはパナソニック。日本を代表するテクノロジーカンパニーが関わっているスタジアムにも関わらず、最先端のテクノロジーを提供しようという志が感じられないのは、少し残念です。

“Connected Stadium”がスポーツに必須の時代

繰り返しになりますが、日本のスタジアムやアリーナに求められるのは、”Connected Stadium”という考え方です。ファン、チーム、スポンサー、それぞれがスタジアムやアリーナという場所で、1つにつながること。それが、スポーツで求められているのです。

そう考えると、”Connected Stadium”を実現できたチームが、今後の日本のスポーツを引っ張っていく存在になると思います。どのチームが、”Connected Stadium”を実現出来るか。また、実現しようと努力するか。2015年は注目してみたいと思います。

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