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DON`T TRUST UNDER 80!書評「智慧の実を食べよう。」(糸井重里)

   

「ほぼ日刊イトイ新聞」創刊5周年記念 超時間講演会DON’T TRUST UNDER 80! 智慧の実を食べよう 300歳で300分

図書館で何気なく本棚を眺めてたら、この本を発見して、思わず手にとってしまいました。これは、2003年9月13日に「ほぼ日刊イトイ新聞」の5周年を記念して東京国際フォーラムで行われた「智恵の実を食べよう 300歳で300分」というイベントをまとめた書籍です。

印象に残った藤田元司さんの言葉

このイベントは、詫摩武俊さん、吉本隆明さん、藤田元司さん、小野田寛郎さん、谷川俊太郎さんの5名がそれぞれのテーマについて計5時間の講演を行うというものです。キャスティングがほぼ日らしいです。

個人的には、藤田元司さんの項が印象に残りました。僕はどのチームを応援するような見かたをすることはないのですが、藤田さんが監督をされていた時の巨人は、メンバーも個性的で、華があって、観ていて楽しかったのを覚えています。

僕が、藤田さんがほぼ日の連載の中で語っていた言葉で、好きな言葉があります。
藤田さんが監督時代、「調子いいですねぇ」とか連勝中に言われると、必ず、「いいときに悪い芽が育っているからねぇ。いまのほうが怖いんだよ。勝っているだけに、そいつを見つけだすのが、なかなか難しいんだよ」と答えていたそうです。僕は、物事がうまくいっていると感じるとき、よくこの言葉を思い出し、反芻しています。

この本にも藤田さんの言葉で、心に留めておきたい言葉がいくつもありました。

「人間というのはおかしなもんで、自分がその人を見て嫌いだなと思うと、相手も必ず嫌いなんです。鏡みたいなんです。つまりは反射するんです。」
「いい結果を生み出したいときには、本当に自分のありったけを、欲もとくも、失敗も成功もなしにぶつかっていくというようなことをやってみないと、道は開けないし、それが気の強さにつながってくると思うんですよね。自分のありったけをぶつけるんだと。」
「ありったけというのは、持っているものを全部さらけ出してぶつかっていくことですから。」

藤田さんは、6年前に鬼籍に入られましたので、このような言葉がもう聞けないのは、残念です。

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元気な長老の話はためになる

この本を読んであらためて感じましたが、元気なおじいさん、というか元気な長老の言葉は、長い間人生を生き抜いてきた重みがあって、改めて読み返すと、ためになる言葉ばかりです。

若い力や新しいものが出てくると、新しい力がもつキラキラした光にどうしても目がいってしまいがちですが、長い時間をかけて鈍く光るものにも、独特の味わいがあるのだと、この本を読んでいると感じます。

なので、読み終わると余計に、このイベントをライブで観たかったなぁと感じました。特に、トリを務めた谷川俊太郎さんの「もこもこもこ」や、矢野顕子さんがカバーした「さようなら」をどのように朗読されたのか、聴いてみたかったです。特に「さようなら」はすごく好きな詩なので。

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イベントの模様が納められたDVDが販売されております。こちら。

吉本隆明の遺作となった「吉本隆明が語る親鸞」はこちら。
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