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川崎フロンターレを支えるエドゥアルド・ネットという“怪物”ボランチ

   

中村憲剛が、FC東京戦の試合後に「今、一番欠けて困るかもしれない選手」と挙げた選手がいます。それは、エドゥアルド・ネット。2016年シーズンから加入したエドゥアルド・ネットは、ファーストステージ第11節の柏レイソル戦からスタメンに定着しました。シーズン開幕直後は、川崎フロンターレのパス交換のテンポに慣れておらず、よいプレーが出来ていませんでした。特に、ボールを止めるのに時間がかかるため、エドゥアルド・ネットがボールを持つと、パス交換のテンポが遅くなることがありました。正直、シーズン当初は「なぜ獲得したんだろう」と思ったこともあります。

シーズン序盤はよいプレーが出来ていなかった

エドゥアルド・ネットも自分が上手くプレー出来ていない事を自覚しているのか、またはチャンスを活かしたいと思っているからなのか、プレーすればするほど、動きが堅くなりミスが増える。そんな悪循環にはまりつつありました。

しかし、ファーストステージ第11節の柏レイソル戦で、エドゥアルド・ネットはこれまでの試合とは違う、素晴らしいプレーを披露しました。ボールを正確に止め、DFとMFをパスでテンポよくつないでみせます。守備の時には、体格の良さを活かして何度もボールを奪います。

エドゥアルド・ネットがスタメンに定着して以降、川崎フロンターレは12試合で24得点7失点。得点が増え、失点が減る。エドゥアルド・ネットが果たしている役割は、とても大きいと思います、

「出して受ける」を繰り返せる

エドゥアルド・ネットの凄さは2点あります。1点目は、「出して、受ける」を繰り返せる事です。背の高いボランチは、パスを出したら止まってしまう選手が多いのですが、エドゥアルド・ネットはパスを出した後も動き続け、もう一度ボールを受けようとします。この動きの繰り返しが、相手の守備を崩すことにつながっています。

そして、エドゥアルド・ネットのプレーで最も注目して欲しいのが、縦方向へのパスです。20mほどの地をはうような軌道のパスは、相手が選手間の距離を縮めて守っていても、その間を縫うように正確に大久保や小林に出されるようになり、川崎フロンターレの攻撃は迫力を増しました。

ゾクッとするような切れ味がある縦パス

エドゥアルド・ネットが加入するまでは、ボランチの位置から縦方向にパスを出す選手が少く、中村が下がってその役割を担うことがありました。ところが、中村が下がると、今度はゴール前で相手の守備を崩しきるためのパスが出てこないので、ボールは運べるけど、得点は奪えない。そんなジレンマを抱えていました。

エドゥアルド・ネットの加入によって、「縦方向へのパス」が増え、大久保や中村がゴール前で得点を奪うためのプレーに専念出来るようになりましたし、小林のようにDFの背後を狙いたい選手が、エドゥアルド・ネットによって活かされるようになりました。

川崎フロンターレ待望の「奪えるボランチ」

守備でもエドゥアルド・ネットの加入はよい効果をもたらしています。相手がカウンターを仕掛けようとした時、エドゥアルド・ネットが鋭いタックルでボールを奪ってくれるので、ピンチになることが減りました。また、ゴールキックの時、エドゥアルド・ネットが相手FWに競り勝ってくれるので、センターバックの2人は競り合ったこぼれ球に集中すればよくなり、簡単に背後をとられることもなくなりました。そして、コーナーキックやフリーキックの時、背が高いエドゥアルド・ネットがいることで、簡単にシュートを打たれなくなりました。

2015年シーズン、このブログでは「谷口が2人いればよいのに」と書いたことがあります。体格がよくて、技術に優れたボランチがいれば、もっと失点を減らし、勝ち点を増やすことが出来るのではないか。そんな事を考えていました。ところが、当時体格がよくて、技術に優れていて、ボランチが出来るのは谷口だけ。谷口がいなくなると、DFによい選手がいない。そんなジレンマを抱えていました。エドゥアルド・ネットの加入は、そんなジレンマを快勝してくれました。

今のJリーグのレベルではエドゥアルド・ネットは「怪物」

エドゥアルド・ネットのように、体格がよくて、技術に優れたボランチは、今のJリーグにはいません。正直、今のJリーグにとっては、怪物とよんでもよいくらいの選手だと思います。

FCバルセロナと対決するとき、よくセルヒオ・ブスケッツにマンマークをつける事があります。攻撃の起点となるブスケッツにマンマークをつけて、思うように攻撃をさせないことが狙いなのですが、ブスケッツと同じポジションを務めるエドゥアルド・ネットにマンマークをつけるチームがそろそろ現れるんじゃないか。僕はそんな気がしています。そのくらい、今の川崎フロンターレにとって、エドゥアルド・ネットは重要な選手です。

あまり注目されないポジションの選手ですが、エドゥアルド・ネットのプレーにもっと注目してみてください。今のJリーグのレベルにおいては、彼は怪物です。

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