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2017年J2第15節 愛媛FC対名古屋グランパス プレビュー「主導権を握ることに慣れろ」

   

2017年J2第15節、名古屋グランパスの対戦相手は愛媛FCです。

パスをつないで攻撃する愛媛FC

まず、第14節までのデータを基に、対戦する愛媛FCのデータから分析した特徴を紹介します。

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は9.7%でリーグ9位。ゴール数をシュート数で割った「シュート成功率」は、9.7%でリーグ6位です。愛媛FCは攻撃回数が129.2回とリーグ20位。攻撃回数が少ないチームというのは、パスをつなぐ本数が多くボール保持率が高めて時間をかけて攻撃するチーム、ロングパスを活用して攻撃するチーム、相手に攻撃される時間が長くボールを保持出来ないチームの3パターンに分かれるのですが、愛媛FCはどちらかというと「パスをつなぐ本数が多くボール保持率が高めて時間をかけて攻撃するチーム」に分類されます。

セットプレーからの得点が得点全体の18%と低く、1試合平均のパス本数は462.8本、ボール支配率は50.3%で共にリーグ7位。ボール支配率が平均で50%を超えているだけでなく、1試合平均のクロスの本数が13.8本でリーグ14位(名古屋グランパスは14.4位でリーグ10位)というデータからも、パスをつないでボールを保持するのが上手いチームだということが分かります。

なお、1試合平均の30m侵入回数は40.8回でリーグ6位。30m侵入回数は、名古屋グランパスが第13節で1-4で敗れた大分トリニータより多い数字です。この数字からは、パスをつないでボールを保持しながら、相手ゴール方向にボールを運ぶプレーが上手いことも読み取れます。

セットプレーからの失点の割合が高い愛媛FC

愛媛FCの守備のデータを調べてみると、シュートを打たれた数を攻撃された回数で割った「被チャンス構築率」は9.0%でリーグ8位。ゴールを決められた数をシュートを打たれた回数で割った「被シュート成功率」は、7.8%でリーグ9位。共に名古屋グランパスよりよい成績です。

愛媛FCの失点パターンを調べてみると、セットプレーからの失点が全体の62%を占めている事が分かります。セットプレー以外の失点はわずか5失点で、J2最小失点(8失点)の横浜FCの4失点に次ぐ数字です。セットプレーの失点を除くと、愛媛FCは非常に守備のよいチームだという事が分かります。攻撃回数が少ないチームでパスをつなぐ本数が多いチームは、相手に攻撃される回数も少なく、失点が少ない傾向が見られます。愛媛FCもそんなチームだといえます。

なお、名古屋グランパスはセットプレーからの得点は6得点で、得点全体の25%。パスを繋いで攻撃するチームとしては、決して少ない数字ではないので、セットプレーを苦手としているわけではありません。キッカーには、田口、玉田といった左右で正確なキックを蹴れる選手がいて、ターゲットとしてシモビッチ、櫛引といった選手がいます。したがって、名古屋グランパスとしては、セットプレーで得点が奪えるかどうかが、この試合のポイントだと思います。

主導権を握る事に選手は慣れていなかった

名古屋グランパスは前節の町田ゼルビア戦で2-1で勝利。前節のデータだけ紐解くと、チャンス構築率は12.5%と、第14節までの平均8.9%より高い数字を記録したことからも、シュートチャンスを数多く作れていた事が分かります。

この試合では、チームとして、町田ゼルビア戦と同じレベルの試合が出来るかどうかに注目したいと思います。風間監督は第12節の大分トリニータ戦後に、「我々のサッカーで押し込んでいる中で、全ての選手がその状況に慣れていかなければいけない、頭の中を切り替えなければいけない」と語っていました。相手陣内にボールを運ぶ事は出来ているので、シュートチャンスを作るために相手の守備をいかに崩すか。そして、相手を押しこんだ後にボールを奪われた際は、出来るだけすぐに奪い返せるように守備を行い、すぐに奪い返せなければ、相手の攻撃を出来るだけ遅らせ、シュートチャンスを作らせないように守る。町田ゼルビア戦ではこのようなプレーが出来ていました。この試合でも町田ゼルビア戦と同じようにプレー出来るかどうか、注目です。

なお、この試合では、守備でチームを支えたワシントンが累積警告で出場停止。代わりに起用されるのは、磯村なのか、和泉なのか、それとも小林なのか。ワシントンの代わりにどんな選手が起用されるかで、風間監督が今のチームをどう考えているかが分かります。ワシントンの代わりに起用される選手にも注目したいと思います。

2016年シーズンまでの名古屋グランパスは、自分たちが主導権を握ってサッカーをするサッカーに慣れているチームとはいえませんでした。J2に降格したのは、自分たちで主導権を握ってサッカーをすることが出来ていなかった事も、要因だと思います。そこで、2017年シーズンから風間監督が就任し、自分たちが主導権を握ってサッカーをする方法をチームに叩き込み、少しずつチームは自分たちが主導権を握るには何をすべきかということを理解しつつあります。この試合と次節の横浜FC戦は、チームがどこまで力をつけているか把握するのによい相手です。どんな試合になるのか、楽しみです。

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