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書評「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」(本田直之)-新しい仕事、新しいライフスタイルは地方で創られる-

   

東京を離れて生活をする。東日本大震災以降、そんな決断をする人が増えた気がします。福島原子力発電所の問題や、震災で一時的に麻痺した都市機能に対する不安から、東京を離れたのか。それだけではない気がします。しかし、東京を離れて生活することのメリットは、実際に東京や首都圏で生活している人や僕のように育った人にとっては、よく分からなかったりします。東京を離れる理由は何か。地方で暮らすメリットは何か。僕は、きちんと知っておきたいと思い本書を手に取りました。

本書「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」は、地方に移住した人14人にインタビューし、実際に地方に移住した感想と地方に移住して上手くいく人の条件、そして地方で暮らすメリットを紹介している1冊です。

地方に住むメリット

本書に書かれているのは、いま地方に住むことのメリットです。地方に住むことのメリットは、主に2つあります。1つ目は、新しい仕事を作ることが出来る。2つ目は、素材がよい美味しい食事、家族との時間といった東京では手に入れるのが難しかったり、お金がかかるライフスタイルを手に入れることが出来るという点です。したがって、何もしない生活をしたい人、ショッピングや夜の遊びといったライフスタイルを楽しみたい人には、地方に住むメリットはありません。

高度成長期、新しい仕事を作る、新しいライフスタイルは、東京にありました。東京でしか出来ない仕事を目指して、多くの地方出身者が上京しました。しかし、経済発展を遂げた現在の東京では、新しい仕事や新しいライフスタイルを創りだすのは、難しくなっている気がします。一方、地方は人口が減少し、高齢化が進んでいる一方、新しい産業や新しいライフスタイルを立ち上げる地域も出てきています。僕が好きなサッカーでも、FC今治、沖縄SV、いわきFCといった面白い取組を始めているクラブチームが、地方から生まれつつあります。

地方に住むことで人より目立てる

東京はよくも悪くも人が多く、人と違うことをやって秀でるのは簡単ではありません。しかし、住む場所が変われば、同じことをやっている人が少ないので、秀でるのは難しいことではありません。東京に届くまで突き抜けるのは簡単なことではありませんが、地方という競争の少ない場所を選択することで、人の影響を受けずに、独自の仕事、独自のライフスタイルを築くことが出来る可能性は高まるのかもしれません。

本書は、新しい事がやりたいと考える人にとって、地方に住むことがいかにメリットがあるかを、多くの事例や著者の実体験を交えながら、分かりやすく解説しています。東京に住むメリットもたくさんありますし、地方で新しいことをやるのは、簡単ではありません。だからこそ、どちらで生活していくのか。あるいは、東京と地方のメリットを理解しながら、互いを移動しながら生活を続ける。そんな生き方も考えられます。

僕のように、5人家族ともなると、移るのは簡単ではありません。ただ、東京を含めた都心部は、子育てを続けるには、色々不都合な点があるのも事実です。そんな人には、地方に移るというのは、選択肢の1つになるのかもしれない。読み終えて、そんな事を考えました。

地方に住むメリット

最後に、本書に書かれている「あたらしい移住に成功するために必要なコト」を書いておきます。詳しくは、実際に手にとって読んでみてください。

能力

  1. 発信力がある
  2. 価値の交換ができる
  3. クリエイティブセンスがある
  4. モバイル・ポータブルな仕事ができる
  5. ナイスである
  6. 自分でいろいろなモノや価値を創れる
  7. 人を巻き込める
  8. 地域の良さを翻訳・編集できる
  9. 何足ものわらじを履ける
  10. 自分で考える
  11. 依存しない
  12. 常に新しいチャレンジができる
  13. 東京や海外での修行経験

思考

  1. ライフスタイルがある
  2. 自分を持っている
  3. 常識に縛られない
  4. 生活水準ではなく、生活の質を上げることに興味がある
  5. 偶然を楽しめる
  6. 否定から入らない
  7. お金よりも経験・体験を重要視する
  8. 二毛作の発想ができる
  9. 夫婦とも自立している

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