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FC今治の挑戦 2016-岡田メソッドとJFL昇格-

   

先日、スカパー!で「FC今治の挑戦 2016」が放送されていました。昨年も放送されていた、FC今治のドキュメンタリーの2016年版です。FC今治がどんな取組をしているのか、放送を楽しみにしていました。また、先日mugendaiというWebサイトで「FC今治オーナー・岡田武史氏の新たな挑戦--情熱は今治から世界へ」という記事か公開されました。(以下抜粋は、こちらの記事より)

こちらでは、今まで語られてこなかった、岡田メソッドに詳しく書かれています。今回は、ドキュメンタリーと記事を読んで、FC今治がどんな取組をしているのか、特にプレー面について、紹介します。

岡田メソッドとは?

FC今治で岡田さんが取り組んでいる、「岡田メソッド」とはどんなメソッドなのでしょうか。

我々がどんな哲学で、どんなスタイルのサッカーをするのか。それを規定するのが「岡田メソッド」です。

攻撃と守備、そして共通という三つの大原則があって、その下に原則があり、それぞれにチェック項目があります。例えば攻撃であれば、「ゾーンを越えて攻めていく」というサッカーをするときに、ピッチを縦に区切って「同じレーンに2人立たない」という原則を設けています。原則を身につけるために、細かくトレーニングがある。そういうプログラムをつくっています。

独自の言葉「シャンク」

岡田メソッドを用いて、FC今治はどんなサッカーをしようとしているのか。FC今治は今までサッカーで用いられていなかった言葉を用いて、目指しているサッカーを具現化しようとしています。

独自の用語を使っているため少し説明が必要ですが、例えば、我々が規定するパスの種類のひとつに、「シャンク」というものがあります。試合中にシャンクを何本入れられるか。その本数をKPIとして、シャンクの本数が増えればより進歩していると見なしています。

なぜ、独自の言葉を用いるのか、岡田さんはこう語っています。

言葉というのはすごく大事で、例えばエスキモーには白を表す言葉が10種類くらいあるんですよ。なぜかと言えば、雪の白さの違いによって翌日の天候を予測できるからです。

僕らにはただの白に見えても、エスキモーには「明日は天気が荒れて危ない」とわかります。必要だから言葉がある。例えば、スペインでは横パスで揺さぶってディフェンスがずれたときに、そのギャップを突いて斜め方向に出す縦パスと、単に縦方向を狙う縦パスとで言葉が違います。

一方、日本サッカーには縦パスという言葉しかありません。我々にはそこまで細やかな考えがないから必要としていなかったということですが、新たな価値観をつくるため、既存の考えと区別するために言葉を考えているんです。

どうすれば日本代表が世界で勝てるのか

FC今治は、今シーズンから吉武博文さんを新監督に迎えました。U-17ワールドカップでベスト8に日本代表を導いた素晴らしい実績をもつ監督です。

岡田さんと吉武さんは、「日本人が走る、跳ぶといった能力で、世界の選手達に勝てるとは思っていない」という前提を持っています。その前提の上で、どうすれば日本代表がサッカーで勝てると考えているかというと、数的優位を作って、ボールを保持しながら、相手の逆をとって、攻撃を仕掛けるというサッカーです。

吉武さんは、相手を見て、空いている場所に動いた味方に対して、正確にパスを出す。これを繰り返せば、ボールは自然とつながるし、前に運ぶことが出来ると語っています。川崎フロンターレでは、風間監督が「出して、受ける」という言葉を繰り返し繰り返し、試合中も、練習中も語っていますが、「出して、受ける」を繰り返すことが、相手を崩す第一歩なのだと、FC今治の取組を見ていて、改めて感じます。

勝つこと、理想を追求すること

FC今治の2016年の目標は、JFL昇格です。JFL昇格するために、四国リーグを戦いながら、様々な事を試しています。リーグの合間にJリーグのチームと練習試合を組んだり、リーグ戦や公式戦の翌日に連戦を想定した練習試合を組んだり、メンバーを入れ替えて戦ってみたりといった具合に、JFL昇格を見据えて、誰が出ても、一定のレベルで戦えるように、試行錯誤を続けています。

ドキュメンタリーを観ていて印象に残ったのは、岡田さんも、吉武さんも、全く地域リーグを舐めていないことです。世界大会で勝つことを目標にしてきた指導者たちが、地域リーグを勝ち抜くことに、これほどまでに真剣になって取り組んでいる。ただ勝つだけではなく、どう勝つか真剣に考えて取り組んでいる。改めて実感しました。

地域リーグは9月まで続きます。その後、JFL昇格をかけた、全国地域サッカーリーグ決勝大会が待っています。FC今治がどんな戦いをみせるのか、岡田メソッドはどんな成果を出すのか、そして新しいフットボールクラブとしての取組は、どこまで進むのか。引き続きFC今治に注目したいと思います。

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