FIBAバスケットボール ワールドカップ2019 アジア地区 1次予選(Window2)日本代表対チャイニーズ・タイペイ代表 レビュー

FIBAバスケットボール ワールドカップ2019 アジア地区 1次予選(Window2)、日本代表対チャイニーズ・タイペイ代表は、69-70でチャイニーズ・タイペイ代表が勝ちました。この試合を観終えて気になった点が2点あったので、自分に対する備忘録も兼ねて書いておきたいと思います。

選手が相手のプレーの強度に対応出来ていなかった

1点目は、「選手が相手のプレーの強度に対応出来ていなかった」事です。

チャイニーズ・タイペイのコンタクトの強さ、ボールを奪う時のアクションのスピード、ボールを持った時のアクションのスピードは、Bリーグのチームより明らかに速く、日本代表の選手たちは適応するのに時間がかかりました。守備ではアイラ・ブラウンを中心に、素早く相手との距離を詰め、相手に自由にプレーをさせませんでしたが、チャイニーズ・タイペイの選手は日本の守備を苦にせず、タフショットに見えたシュートを決めてきました。

日本代表が相手のプレーの強度に対応出来ていなかったと感じたのは、フィールドゴールの決定率が低かったからです。この試合のスタッツによると、日本代表の2PTシュートの成功率は、38.3%。一方のチャイニーズ・タイペイは55.3%。3PTシュートの成功率は、日本代表が34.8%と上回りましたが、チャイニーズ・タイペイは成功率の高いシュートチャンスを作り出し、確実に決めてきた事がスタッツから読み取れました。その理由は、普段なら決まるタイミングでシュートを打っているけれど、シュートを打つまでにパワーを使い切り、微妙なズレが生じてしまっていることや、チャイニーズ・タイペイが最後の最後までシュートブロックをきちんとしてくるので、日本代表がミスをしてしまったという点が考えられます。

誰で、どう、得点を取りたいのか分からなかった

2点目は、「誰で、どう、得点を取りたいのか分からなかった」事です。

この試合は結果的には辻が26得点を挙げたことで接戦に持ち込めましたが、日本代表として意図通りに作り出したシュートチャンスは、とても少なかったと思います。選手がどのように動き、どこのスペースを空けて、どう攻撃するのか。結果的に誰に得点を奪わせるのか。チームとしての意図が見えた攻撃がほとんどありませんでした。

この要因として、篠山や宇都といったポイントガードが、チャイニーズ・タイペイの守備者の守備に苦労し、ボールを相手陣内に運ぶだけでいっぱいいっぱいで、きちんと攻撃をコールしたり、コミュニケーションをとることが出来なかったというのも要因だと思いますが、僕が気になったのは、誰がエースなのか、どの攻撃が日本の武器なのか、日本代表としてどうしたいのか、良くわからなかった事です。

例えば、比江島のドライブを活用して得点を取らせたいなら、ペイント付近にスペースを空けたほうが良いですし、辻の3PTシュートで得点を取りたいなら、スクリーンを使って、フリーでシュートを打たせるように周りの選手が動くべきなのですが、2人とも得点を取っているのですが、個人の力で得点を奪っているようにしか見えませんでした。2人が得点を取るのであれば、2人の特徴を活かす動きを練習し、試合で実践すべきなのですが、全くそういうプレーがありませんでした。

一方、チャイニーズ・タイペイは、デービスという選手がキープレーヤーだったのですが、彼にインサイドでボールを預けたら、他の選手は素早く3PTライン付近にポジションを取り、デービスからのパスを受けて、3PTシュートを確実に決めていました。また、デービスはペイントの外でボールを受けたら、他の選手はペイントエリアを空け、スピードを上げてデービスからのパスを受け、確実にペイントエリア内でシュートを決めていました。

得点差こそ1点差でしたが、完敗だったと思います。チームとしての完成度に大きな差があるように見えました。

中2日でどう修正するのか

バスケットボールは、手でボールを扱うので、ミスが少ないスポーツなので、選手の力関係や、チームの戦術の完成度の差が、顕著に結果に現れるスポーツだと思います。普段サッカーを観ている人間としては、バスケットボールを観るのは、とても勉強になります。フィリピン戦まで中2日しかありませんが、どう修正してくるのか楽しみです。

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