nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

書評「たいていのことは20時間で習得できる」-20時間の積み重ねが天才を作る-

   

素晴らしい絵を描きたい、ビジネスを立ち上げたい、ピアノを演奏したい、英語が喋れるようになりたい、などなど。日々頭の中にやりたいことを浮かべて、試してみては身につかずに結局やめてしまう(僕のことです)。そんな人は少なくないと思います。

しかし、本書の著者によると、たった20時間の練習で、まったく何も知らない状態から、上手にこなせる状態にまでもっていくことができる方法があるというのです。人が何か新しいスキルを身に付ける際に、短時間で効率よく習得できる単純なアプローチ法とはどんな方法なのか。それを紹介しているのが、本書「たいていのことは20時間で習得できる」です。

超速スキル獲得法と効果的学習のためのルール

本書には、「超速スキル獲得法10のルール」と「効果的学習のための基本ルール」として、それぞれ10点のルールが紹介されています。

超速スキル獲得法10のルール

魅力的なプロジェクトを選ぶ
一時に一つのスキルにエネルギーを集中する
目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
スキルをサブスキルに分解する
重要なツールを手に入れる
練習の障害を取り除く
練習時間を確保する
すぐにフィードバックが返ってくる仕組みを作る
時計のそばで一気に練習する
量と速さを重視する

効果的学習のための基本ルール

スキルとそれに関連したトピックについて調べる
わからなくてもやってみる
心的モデルと心的フックを知る
望んでいることの「逆」を想像する
実際にやっている人の話を聞いて予想を立てる
環境から気が散る要素を取り除く
覚えるために間隔をあけて反復と強化をする
チェックリストとルーティーンを設ける
予測を立て、検証する
自分の生物学的欲求を大切にする

個人的に印象に残ったのは、「スキルをサブスキルに分解する」です。例えば「ギターが弾けるようになりたい」という希望を持っていた場合、それがどのレベルなのか、どの曲が弾ければよいのか、どんなテンポで弾ければよいのか、といった自分が求めるスキルをどのレベルに設定するかによって、身につけなければならないスキルや知識は変わってきます。

「ギターが弾けるようになりたい」だったら、コードをおさえ、リズムよく右手を動かし、曲の進行とテンポにあわせて、両手をスムーズに動かす、といった動作が必要になります。つまり、自分が成し得たいことたいして、必要なスキルを細かく分解して、1つ1つ出来るようにしていくのが、スキルを短時間で修得する近道だというのです。

スキルを身につけるための方法を分かりやすく紹介

本書が良書なのは、スキルを身につける過程と、スキルを身につけるためにすべきことを明確にしてくれていることです。

今まで、スキルを身につけるには、漠然と本を読んだり、どこかの学校に通ったりといった具合で、何かを始めれば身につくと思っていた人が多いと思います。自分もそんな1人です。しかし、本書が他の自己啓発本とは違い、スキルを身につける過程、すべきことを明確にしています。量をこなせば身につく根性論とは、一線を画しているのが、本書の素晴らしい点だと思います。

20時間を積み重ねられた人が天才になれる

本書を読み終えて感じたのは、20時間かけて身につけた技術を発展させ続けた人が、「天才」と呼ばれる人になるのではないかということです。「1万時間の法則」という言葉によると、人が何かで一人前と言われるようになるには、1万時間の時間が必要だと言われています。しかし、どんな人も、最初から1万時間を目指し鍛錬してきたわけではないと思います。最初は興味半分で始め、次第に技術を身につけ、面白さを感じて、のめり込む。そんなサイクルを繰り返していたのではないのでしょうか。

そして、本書を読んでいると、そんなサイクルの一つの単位が「20時間」なんじゃないかという気がしてきました。20時間毎にスキルを身につけ、反復し続けることで、人より秀でた場所に立つことが出来るのではないか。そんな事を感じました。

スキルの身につけ方を体系的に学びたい方、理解したい方、そして何かを身につけようとしてなかなか身につかない人には、おすすめの1冊です。

おすすめ商品

 - , ,