ようこそ、コーヒーの世界へ。書評「はじめてのコーヒー」(庄野雄治・堀内隆志)

2014/07/22

先日、歳の離れた従姉夫婦の家に家族で遊びに行った時、何気なく「コーヒーいる?」と聞かれたので、「いる」と答えました。すると、従姉はコーヒー豆を取り出して、手挽きのコーヒーミルで、コーヒー豆を挽きはじめて、とても驚きました。何でも、従姉の夫が挽きたての豆で入れたコーヒーが好きらしく、わざわざ手間をかけてコーヒーをいれる度に、豆を挽いているのだそうです。

「手間がかかって大変なんだよねぇ」と従姉は言っていたが、豆を挽いて淹れてくれたコーヒーは、普段飲んでいるインスタントコーヒーとは比べ物にならないくらい、よい香りがして美味しかったし、まるで、お店のコーヒーを飲んでいるような気がしました。それ以来、自分の家でもコーヒー豆を挽くところから、コーヒーを淹れてみたいと思っていました。(実行出来ていませんが。)

イチからコーヒーの入れ方を教えてくれる1冊

本書「はじめてのコーヒー」は、コーヒーをおうちで淹れてみたいけれど、最初にどんな道具を揃えたら良いのか、どんな豆を買ったら良いのか、どうやったら美味しく淹れられるのかわからない方に、イチからコーヒーの入れ方を教えてくれる1冊です。

特に、「ミルは一番大事な道具」「ポットだけはよいものを」といった道具選びのポイントの項目は、これからコーヒーをおうちで淹れてみたいけれど、どんな道具を揃えたら良いのかわからない僕のような人にとっては、とても参考になりました。焙煎とカフェのプロが語る言葉だけに、優しい語り口で語られていますが、非常に説得力があります。

お金をもらえるものを出すのがプロ

本書の第3章には「コーヒーを仕事にすること」という章があり、「お金をもらえるものを出すのがプロ」という言葉が書かれています。

「知り合いから手作りケーキをもらうことがあるが、美味しいと感じても、お金をもらってまで欲しいと感じるものは少ない。」
「味が落ちればお客さんは何もいわずにいなくなっていく。」

本書は全般的に優しい語り口で語られているだけに、この文章はすごく印象に残りました。
そんな世界で、鎌倉という激戦区で20年間「地域一番店」であり続けた「cafe vivement dimanche」と、徳島で焙煎専門店「aalto coffee」コーヒーの店長が語るコーヒーの話は、少し苦味もありますが、人をひきつける魅力にあふれています。

そんな、コーヒーの世界に少し踏み込んでみたい方には、最適の1冊です。

関連記事

鎌倉のカフェから
僕がおすすめする、素敵な日曜日がすごせるPodcast(ポッドキャスト)番組
編集者の時代に現れた新たなクリエイター。書評「本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事」(高瀬 毅)

関連商品

鎌倉のカフェから -春- Selected by café vivement dimanche

600円
(2014.04.10時点)
Various Artists
posted with ポチレバ