サッカーの「シュート数」から何が分かるの?

サッカー中継を観ていると、ハーフタイムに得点数とあわせて、シュート、直接フリーキック、間接フリーキック、コーナーキック、オフサイドといった事象が何回起こったか紹介されます。ただ、この数字をぼんやりとながめている人もいると思いますが、「シュート数」「コーナーキック数」「ゴールキック数」といった数字を読み解けるようになるだけで、サッカーはもっと楽しく観ることが出来ます。多ければ良いのか、少ないと良くないのか。そして、「シュート数」「コーナーキック数」「ゴールキック数」といったデータにはどんな意味があるのか紹介します。

そもそも「シュート」ってなに?

今回は「シュート」についてです。そもそも、「シュート」とはどのような行為なのでしょうか。集計される「シュート数」とは、何をした時に集計されるのでしょうか。Jリーグの公式データを集計しているデータスタジアム社が運営している「Football-Lab」では、「シュート」という行為について、以下のように説明されています。Jリーグの公式データとは定義が異なると思いますが、今回は「Football-Lab」の定義を基に考えることにします。

・足(キック)、頭(ヘディング)、その他の部位などを使い、得点を取ることを目的としたプレーをシュートとしています。
・相手DFなどにブロックされて結果的にゴール方向にボールが飛ばなくてもシュートとしています。
・ゴールが決まった場合は、特にシュートを打つ意志がなかったとしても最後に触った選手のプレーはシュートとしています。(但しオウンゴールは除きます)

当たり前のようですが、シュートとは「得点を取ることを目的としたプレー」なのです。シュート数とは「得点を取ることを目的としたプレーを何回実行したか」という事を示す数字です。場所は関係ありません。ゴール前1mのシュートも、ペナルティーエリア付近のシュートも、センターサークル付近からのシュートも、シュート1本としてカウントされます。

基準になるのは「1試合でシュート10本」

シュートは「得点を取ることを目的としたプレー」なので、シュートしても得点が取れなければ、有効なシュートが打てているとは言えません。Jリーグ第18節時点でのシュートの成功率を調べると、1位のセレッソ大阪が14.6%、18位のアルビレックス新潟が5.7%で平均が10%程度です。成功率が高いチームは7本に1点、成功率が低いチームは20本で1点、平均的なチームは10本に1点取れる計算になります。

シュートチャンスが作り出せていなければ、シュートを打つことが出来ませんし、したがって、1試合で10本シュートが打って得点が取れているかが、「成功率が高いシュートチャンスが作れているか」「成功率が高いシュートが打てているか」という基準になります。ノーマークやフリーの状態でのシュートチャンス、そして得点を取るのが上手い選手にシュートチャンスを提供できていれば、シュートの成功率は高まります。

1試合で10本というシュート数が基準になると説明しましたが、ハーフタイムの時点でシュート数が5本より多いか少ないかは、シュートチャンスが作れているかを判断する基準になり得ると思います。サッカーは時間が経つにつれて選手が疲れてくるので、後半の方がシュート数が増えるスポーツです。ハーフタイムの時点でシュート数が5本打てていれば、後半はもっとシュート数が増える可能性がありますし、対戦相手、チームが採用した戦術によって増減はあるものの、競技の特性を考えても「シュート数がハーフタイムの時点で5本」という数字は基準になり得ると思います。

成功率が高いシュートが打てているか判断するには?

シュートの数に場所は関係ありませんと書きましたが、成功率が高いシュートを打つには、ゴールから出来るだけ近い位置で、守備者がいない状況で、シュートが上手い選手がシュートを打つ状況を作り出す事が必要です。ただ、シュート数からは、ゴールから出来るだけ近い位置か、守備者がいない状況か、シュートが上手い選手がシュートを打てているか、判断する事は出来ません。より詳しくデータを調べる必要があります。

ただ、コーナーキックやゴールキックといった数字から、「ゴールから出来るだけ近い位置でシュートを打てているか」を推測することは出来ます。次回に続きます。

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