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誰でもサッカー観戦を見るポイントが分かる1冊。書評「一生つかえる!サッカーのみかた」(徳永 尊信,北 健一郎)

   

サッカーとは、どう観ればよいのか。

毎週Jリーグの試合前と試合後に、川崎フロンターレの試合のレビュー・プレビュー記事を書いているのですが、改めて、サッカーとはどう観ればよいのか。自分自身の基準を見直したくなって、本書を読んでみました。

本書「一生つかえる!サッカーのみかた」は、バルセロナ、レアル・マドリー、バイエルン・ミュンヘン、チェルシーなど強豪チームの戦術をまじえながら、ピッチで何が起きているのかを見抜くためのポイントを紹介している1冊です。

サッカー観戦を見るポイント

本書では、サッカー観戦を見るポイントを、以下の6項目に分けて説明しています。

  1. チームのスタイルを観る
  2. 選手のキャラクターを観る
  3. チームの約束事を観る
  4. セットプレーを観る
  5. 監督采配を観る
  6. 試合の流れを観る

項目毎の文章が短くまとまっているので、理解しやすく、あとで見返しやすい構成になっています。プレーを観ながら、気になったページをめくって、「なぜあの選手はこんなプレーをしたのか」「選手はこのプレーをした時、どんな事を考えていたのか」といった、1つ1つのプレーの意図を理解する手助けとなる1冊です。サッカーが好きな人で、詳しいと思っている人も、サッカーを見始めた人も、楽しめる1冊になっています。

モウリーニョとベンゲルの共通点

個人的に、懐かしいと思ったのは、攻守の切り替えについて書かれていた文章を読んだ時です。モウリーニョが率いるチームのコンセプトとして、守備から攻撃に切り替わる時(ポジティブ・トランジション)の約束事として、こんな項目が挙げられていました。

  1. 相手を背負っているときはワンタッチで味方に落とす。
  2. 前を向いてボールを持てるときは前方にパスする。
  3. ボールホルダーを追い越して、ボールよりも前でサポートする。
  4. 走っている選手の前方にパスを出す。

なぜ、懐かしいと思ったかというと、全く同じコンセプトでプレーしているチームが、かつてJリーグに存在したからです。それは、現在アーセナルの監督を務めるアーセン・ベンゲルが率いていた時の、名古屋グランパスです。アーセン・ベンゲルが率いていた時の名古屋グランパスは、スピーディーで、魅力的な攻撃サッカーを展開していました。その時、ベンゲルが約束事として定めていたのが、モウリーニョが掲げているコンセプトと同じだったのです。

モウリーニョとベンゲルは犬猿の仲とも言われていますが、もしかしたら、どこか両者は見えないところでは理解しあっているのかもしれない。そんなことを考えてしまった1文でした。

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