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川崎フロンターレの2015年シーズンに向けての選手補強ポイント

      2014/12/23

現在、Jリーグはシーズンオフです。しかし、2015年シーズンに向けた戦いは、既に始まっています。来シーズンにどんな選手が新たにやってくるのか、ニュースを読んで、一喜一憂するのは、オフシーズンの楽しみです。そこで、2015年シーズンに向けて、川崎フロンターレがどんな選手を獲得しようとしているのか。また、選手を獲得することで、どんな問題を改善しようとしているのかを考えてみました。

右サイドにもドリブラー

2015年シーズンの最重要補強ポイントは、右サイドからドリブルで崩せる選手です。なぜかというと、2014年シーズンの攻撃が、どうしても左サイドに偏ってしまったからです。そして、左サイドに攻撃が偏ったことが、攻撃にも、守備にも、悪い影響を与えたからです。

川崎フロンターレの左サイドには、レナトがいます。レナトがドリブルで局面を打開できるため、どうしても左サイドから攻撃する回数と、時間が増えます。左サイドからの攻撃が増えたことで、右サイドの森谷がボールを受けたがって、中央でプレーする機会が増えました。森谷が中央でプレーしようとしてボールを奪われた時、右サイドには森谷の不在によって、スペースが生まれるようになってしまい、相手にカウンターを受ける場面が増えました。これが、川崎フロンターレが2014年シーズン後半に失点が増えた要因の1つなのです。

だから、2015年シーズンに向けて、川崎フロンターレは右サイドをドリブルで打開できる選手を獲得しようとしています。2015年シーズンに筑波大学から加入する中野嘉大は、トップ下やボランチでもプレー出来る選手ですが、ドリブルでサイドを切り崩す事も期待できる選手です。他には、右サイドバックと右サイドハーフが出来る、エウシーニョの獲得が噂されています。

右サイドにドリブラーを獲得しようとしているのは、攻撃だけの事を考えているわけではありません。攻撃の左右差を解消することで、守備を安定させるための、補強策なのです。

もう一つ、ドリブラーを獲得したい理由は、交代出来る選手を増やしたいからです。風間監督は選手交代をあまりしない監督ですが、正直交代で出場して、局面を打開出来る選手が去年いなかったのも、シーズン終盤に勝ち点を伸ばせなかった大きな要因です。だからこそ、是が非でも、もう1人ドリブラーが必要なのです。

長身FW獲得は三度目の正直となるか

2つ目は、180cmを超えるFWの獲得です。杉本健勇や渡辺千真といった名前が挙がっていますが、風間監督が就任してから、矢島、パトリック、アンビョンジュン、森島と、在籍した長身FWはスタメンに定着出来ていません。なのに、なぜ長身FWの獲得にこだわるのか。それは、攻撃のバリエーションを増やしたいからなのです。

大久保と小林は素晴らしいFWです。得点力だけを考えたら、彼ら2人で20ゴールは計算出来ます。しかし、身長が高かったり、特別足が速いわけではないので、どうしてもグラウンダーのパスを選択することが増えてしまいます。グラウンダーのパスで通ればいいのですが、相手も研究してくるので、いつもいつも通るわけではありません。

長身FWがいれば、ロングパスという選択肢が増えます。ロングパスが通れば、味方が上がる時間を作ったり、攻撃に人数をかけなくても、得点が奪えるようになります。また、攻撃の選択肢が増えることで、相手は守りにくくなります。ガンバ大阪におけるパトリックや、バイエルン・ミュンヘンのレバンドフスキのようなプレーを、新しく獲得するFWに期待しているといったら、分かりやすいと思います。(ちなみにパトリックは、最初からガンバ大阪に移籍したら、今のように成功したかどうかは怪しいと思ってます。川崎フロンターレとヴァンフォーレ甲府でプレーしたことが、ガンバ大阪での成功に繋がっていると、僕は思います。)

地上戦に強いDF

3つ目は、地上戦に強いDFです。

2014年シーズンの川崎フロンターレのDFの陣容を振り返ると、ジェシ、井川、中澤とクロスには対応出来る選手は在籍していましたが、スピードのある選手や、ドリブルで向かってくる選手、中盤から走りこんでくる選手への対応を苦手にしていました。実藤もスピードはあるのですが、1対1に特別強いわけではないため、谷口にかかる負担が大きくなってしまったのが、失点が増えた要因のひとつです。カウンター攻撃を受けやすい川崎フロンターレにとって、1対1に強いDFの補強は絶対に必要でした。

また、ボールを奪われた時に、すぐに奪い返せる選手も必要でした。パウリーニョはそのために獲得した選手でした。ボールを奪う能力は素晴らしいのですが、ボールに食いつきすぎて、スペースを空けてしまう癖があり、後ろに残って味方のサポートをしたり、カウンターを受けた時に、危険なスペースを埋める役割が出来ていなかったため、シーズン終盤は出番を失ってしまいました。

ベガルタ仙台から角田を獲得したのは、地上戦に強いDFが欲しかったからであり、ボールを中盤で奪う能力と、中央の危険なスペースを埋める能力を備えた選手です。怪我がちなのが気になりますが、ボランチもDFも出来るのは、プラスです。

また、2014年シーズンに2試合出場した車屋も、スピードと1対1の強さが持ち味のDFです。さらに付け加えると、シーズン終盤に武岡が起用されたのは、攻撃より1対1に負けない守備力を期待されての起用だったと思います。武岡の守備力の高さには、驚かされました。あと、個人的な予想ですが、ブラジル人選手をCBで1名獲得するんじゃないかと思います。

補強策から見えてきた改善点

今回の補強策を検証すると、チームが考えている改善点が、以下ではないかと考えられます。

  • 攻撃回数の左右差の改善
  • 攻撃のバリエーションを増やす
  • ボールを奪われた時の守備の改善

「DFの補強はしないのか」とか「FWばかり獲ってどうする」といった声も聞こえますが、チームはきちんと問題を把握した上で、選手補強を実行しようとしていると感じます。ちなみに、将来を見据えて、30歳以上の選手の割合を減らし、20代前半や10代の選手を増やしているのも、2015年シーズンの補強のポイントの1つです。

こうしたチームの取り組みが、2015年シーズンに実を結ぶのか。ファンの一人として、あれこれ想像しながら、オフシーズンを楽しみたいと思います。

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