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2017年J1第22節 川崎フロンターレ対鹿島アントラーズ プレビュー「ボールがないところのプレーで注目して欲しいポイント」

      2017/08/13

2017年Jリーグ第22節、川崎フロンターレの対戦相手は鹿島アントラーズです。まず第21節までのデータを基に、鹿島アントラーズのデータから分析した特徴を紹介します。

攻撃が改善している鹿島アントラーズ

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は11.0%でリーグ9位。1試合平均の攻撃回数は130.8回でリーグ2位、1試合平均のシュート数は14.4本でリーグ6位。鹿島アントラーズは、2016年シーズンのデータを分析しても、攻撃回数が多いチームです。ただ、攻撃回数の割にシュート数が多いチームではないので、チャンス構築率が高いチームではありません。

注目すべきはシュート成功率です。シュート成功率は11.6%でリーグ5位。リーグ5位という順位だけからは注目すべき点はないように感じますが、鹿島アントラーズはシュート成功率が高いチームではありません。2016年シーズンは9.6%でリーグ11位。シュートを打ってもなかなか入らないチームでした。ちなみに第12節に川崎フロンターレと対戦した時のシュート成功率は8.4%。当時に較べても、3%以上シュート成功率を改善させています。これは、大岩監督に代わってからの大きな変化だと思います。

得点の内訳を分析すると、セットプレー関連のプレーからの得点が第12節時点では57%だったのですが、第21節のデータを分析すると、35%まで減っています。セットプレーだけでなく、他のプレーからも得点がとれるようになったことが、データからも分かります。ただ、1試合平均の枠内シュート数は4.3本と第12節時点の4.4本から大きく変わっていません。むしろ30mラインの侵入回数は第12節時点の53.8回から、50.2回に減っています。ボールを敵陣に進める回数は減り、枠内シュート数の数は変わらないのに、シュート成功率は改善した。この事から読み取れるのは、鹿島アントラーズの攻撃が以前にくらべて効率がよくなったのではないかと想像します。試合はチェックできていないので、どのように変わったのか楽しみです。

守備のデータを分析すると、被チャンス構築率は8.6%とリーグ2位。「相手にシュートを打たせない」守備が上手いチームであることがデータからもわかりますが、第12節時点の7.7%よりは数値が下がっています。一方、被シュート成功率は7.8%でリーグ4位。第12節時点が8.1%でしたので、改善されています。つまり、シュートを打たせない守備の質は大きく変わらずに、失点を減らす事が出来ているといえます。

「攻撃から守備」「守備から攻撃」のプレーが遅い

川崎フロンターレは前節のアルビレックス新潟戦を2-0で勝ちましたが、よいプレーが出来ているとはいえませんでした。僕が気になっているのは、「守備から攻撃」への切り替えです。よく「攻撃から守備」への切り替えについては目にしますが、守備から攻撃に切り替える時の動きでどのような事を行われなければならないかは、あまり語られません。

攻撃から守備、守備から攻撃。どちらの場面でもやるべき事は実は同じです。それは、「攻撃のポジション、守備のポジションに素早く移動する」という事です。ボールを奪った直後に相手の守備の人数が少なかったら、攻撃するチャンスですのでゴールに向って素早くボールを運んで良いと思います。また、相手にボールを奪われた後、周囲に味方が多かったり、ボールが近くにある時は、素早く距離を詰めて、奪い返そうとして良いと思います。

それ以外は、攻撃のポジション、守備のポジションに素早く移動する。これが「攻撃から守備」「守備から攻撃」の切り替えでやるべき事です。攻撃の時に守備のポジションのまま攻撃を仕掛けてボールを奪われたり、攻撃のポジションのまま守備をして相手の攻撃を受けてしまうチームがあります。そんなチームは、攻撃から守備、守備から攻撃の切り替えが上手く出来ていないチームなのです。

最近の川崎フロンターレの試合を観ていると、「攻撃から守備」「守備から攻撃」への切り替えが遅いと感じます。攻撃の時は素早く移動し、相手陣内にボールを運ぶ。守備の時は素早く移動して、相手が攻め込んできたら距離を詰める。ボールをもっている時の動きは質が大きく低下しているわけではありませんが、ボールをもっていない時の動きの質が下がっていると感じます。疲れもあると思いますが、僕は「ボールをもっているときだけ仕事をしようとしている選手が増えている」事が要因だと思います。

ボールをもっている時にだけ仕事をしようと考えている選手は、コンディションに問題を抱えている事が多いです。分かりやすいのが最近怪我をかかえていたといわれている小林のプレーです。明らかに守備やボールが無い時のプレーの質が下がっていました。

なお、攻「攻撃から守備」「守備から攻撃」への切り替えの時の動きが抜群に早く、正確なのが、阿部です。阿部の動きは、タイトルを獲るチームというのは、ボールの無い時の動きの質も高いのだということを教えてくれます。攻撃が上手くいかなかったから「あー」と顔を上げてプレーを止めてしまう。守備の時にボールが奪って一息ついてプレーを止めてしまう。何気ないプレーかもしれませんが、プレーを連続して継続出来ずに相手の攻撃を受けたり、相手に守備を整えさせてしまう。こういったプレーが積み重なった結果、川崎フロンターレはタイトルを逃してきたともいえます。

川崎フロンターレがタイトルを獲れるチームになるか。僕は「攻撃から守備」「守備から攻撃」のプレーに注目したいと思います。分かりやすいのは、前節のプレビューに書いた「センターラインを越えるスピード」です。このスピードが速ければ守備→攻撃のスピードが速いといえますし、守備ならセンターサークルを超えて素早く自陣に戻れるか。多くの方でも判断できる「攻撃から守備」「守備から攻撃」の速さが分かるポイントだと思います。

鹿島アントラーズは「攻撃から守備」「守備から攻撃」のプレーが速いチームです。鹿島アントラーズのようなチームと対戦すると、ボールを保持しているときではなく、そうではない時のプレーの質で勝負が決まります。ぜひ注目してみてください。

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