nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

選手交代でチームを走らせた。2015年J1第15節 川崎フロンターレ対湘南ベルマーレ レビュー

   

2015年J1第15節、川崎フロンターレ対湘南ベルマーレは2-1で川崎フロンターレが勝ちました。ゴールインしたように見えた菊池大介のシュートが入っていたと認められたら、負けていたかもしれない試合でした。ただ、審判をやったことがある人ならわかりますが、あのシュートを正しく判定するのは、無理です。Jリーグは、早急にゴールラインテクノロジーか、ゴールライン上の審判の導入を検討して欲しいと思います。

この試合の川崎フロンターレのチーム走行距離は113.69km。勝った試合の平均(113.01km)を上回りました。プレビューで川崎フロンターレの事を「走らない」チームと紹介しましたが、川崎フロンターレは勝った試合は、負けた試合よりよく走っています。この試合は、最後まで走りきることが出来たのが、勝利につながったのだと思います。

逆に、湘南ベルマーレは、チーム走行距離が116.76km、スプリント回数が154回と、どちらも平均を下回る数字を記録していました。川崎フロンターレが攻めあぐねる時間が長かったので、湘南ベルマーレペースで試合が進んでいるように見えましたが、データから考えると、走り回る湘南ベルマーレのサッカーが出来ていない試合だったのかもしれません。

普段より走っていた中村憲剛

この試合は、57分に途中出場した中村憲剛が、試合の流れを変えました。データを調べていて興味深かったのは、走行距離とスプリント回数が普段より多かったことです。

この試合の中村は、33分間の出場にもかかわらず、走行距離は4.24km、スプリント回数は5回。単純に90分に換算すると、走行距離は11.56km、スプリント回数は14回になります。今シーズンの中村憲剛の走行距離の平均は10.41km、スプリント回数は6.28回。つまり、この試合は出場時間は短かかったことを考慮しても、普段より走行距離で1km、スプリント回数で2倍以上のペースでプレーしていたということになります。

今シーズンの中村のプレーを観ていると、90分通してよいプレーが出来ている試合は少ないと感じていました。途中出場で使うことが出来れば、もっとよいプレーが出来るし、チームの流れを変える役割を担えるのではないかと思っていたのですが、チームのキャプテンである選手をベンチスタートにするのは、本人もプライドがありますし、簡単なことではありません。風間監督にとって、コンディションの問題を考慮してベンチスタートに出来たのは、もしかしたら「しめた!」と思っていたのかもしれません。

選手交代を成功させるためのポイント

僕が、選手交代を成功させるためのポイントは、2点あります。

1点目は、「スタメンに替えやすい選手を用意しておく」ということです。スタメンの11人に「これがベスト!」という選手を並べるのは当然なのですが、ベスト中のベストの選手をそのまま並べてしまうと、代わりに出てくる選手を交代で出しても、変化は望めません。したがって、「90分通してよいプレーが出来ない」「他の選手をポジションチェンジさせれば、同じ役割が担える」といった選手をスタメンに使っておくと、選手交代がしやすくなります。

2点目は、「一芸に秀でた選手をベンチスタートにする」ということです。90分間は持続しないけど、短い時間でスペースがある時は、力を発揮できる。こういう選手をベンチスタートにして、「替えやすい選手」と交代で出場させると、選手交代でチームを活性化させることが出来ます。

中村ならパス、三好なら予測出来ないプレー、といった具合に、この試合で途中交代で出場した選手は、明確な武器をもっています。明確な武器を持っている選手を、相手が疲れてきた時に出場させると、チームは活性化します。ドリブラーや運動量の多い選手も、効果的です。

今の川崎フロンターレは、怪我人も多く、個人戦術のレベルも差があるので、正直よい時のように、相手を圧倒して勝つ勝ち方は出来ません。だからこそ、耐えるところをきちんと耐えて、交代選手を上手く活用しながら、粘り強く勝っていく。今後のチームの戦い方として、1つの指標になる試合だったと思います。

ここから、2週間のインターバルがあります。インターバルの間に今の課題を解決するためにどんな取り組みをするのか。そして、怪我人はどのくらい戻ってくるのか。引き続き注目したいと思います。

おすすめ商品

 - , , ,