3-4-3が機能するかに注目しよう。2014年J1第20節 川崎フロンターレ対セレッソ大阪 プレビュー

2014年J1第20節、川崎フロンターレの対戦相手はセレッソ大阪。第12節に対戦した時は、2-1で川崎フロンターレが勝ちました。第12節に戦った時は、前半は相手のペースで進みましたが、後半に2ゴールを挙げて逆転勝ちでした。

この試合のポイントは、2つあります。

3-4-3がどこまで機能するのか

1つ目は、3-4-3がどこまで機能するのか、です。

前節の浦和レッズ戦で採用した3-4-3のフォーメーションですが、浦和レッズ対策だけのために、採用したフォーメーションではないと思います。中断明けは4連勝していましたが、攻め込まれる時間帯もあり、チームが目指す「ボールを握り倒す」サッカーが90分通して出来ていたとは言えませんでした。

風間監督は、就任してから一貫して、選手を信頼して我慢するところは我慢するけど、手を打つときは大胆に打ってきた監督です。だから、風間監督は手を打つタイミングを図っていたと、僕は思います。手を打つタイミングを図っていた風間監督が打った手が、3-4-3だったというわけです。

3-4-3のメリットは、前線に人が多いので、攻撃の時の選択肢が増やせる事です。攻撃の時の選択肢を増やすことで、ボールを握る時間を増やし、得点の可能性を高めることが狙いです。前節の浦和レッズ戦では、ボールを握る時間を増やすことは出来ませんでしたので、その点が改善されているかに注目したいと思います。

MFの4選手がダイヤモンドの陣形を築けるか

2つ目は、MF4選手のポジショニングです。

3-4-3のフォーメーションで、攻撃の選択肢を増やすために重要なのは、MF4選手のポジショニングです。具体的には、4人が一直線にならず、広がりすぎず、ダイヤモンドのような陣形になっていることが重要です。ダイヤモンドのような陣形になることで、フィールド上に幾つもの三角形が出来るので、円滑にパスを回すことが可能になるのです。(この辺りは、「3-4-3」について考える。第1回:アヤックス/FCバルセロナの「3-4-3」も併せて読んで頂けると嬉しいです)

そのためには、登里と森谷がサイドに広がりすぎないこと、中村と大島が横並びではなく縦並びになることが重要です。ちなみに、中村憲剛はその事をよく理解していて、エル・ゴラッソにこんなコメントを残しています。

3-4-3で言えば、右で(小林)悠と(森谷)賢太郎が外にいて、
サネ(實藤)も外にいたシーンがあったが、そこで段差を付けられれば。
賢太郎が中に入っているのであれば悠が外を突くとか、
賢太郎と悠が中に入っているのならサネが外にでるとか。
もっと一人ひとりが戦況を考えられるようになれれば面白い

中村憲剛が語っている「段差を付ける」ことが出来ていれば、中盤は自然とダイヤモンドのような陣形になっているはずです。この試合では、MF4選手のポジショニングに注目してみてください。

個人戦術を高めることが、フォーメーションの選択肢を増やす

余談ですが、個人戦術を高めることにこだわり、フォーメーションに対してこだわりがないように思われた川崎フロンターレが、現在Jリーグでもっともフォーメーションのバリエーションが多いというのは、凄く興味深い現象だとおもいます。大久保を1トップにした、4-2-3-1。小林と大久保を2トップにした、4-4-2。昨年のレッズ対策で使用した、3-5-2。そして、3-4-3。

川崎フロンターレの躍進が、フォーメーションや戦術論でサッカーを考えがちな人々の考え方が変わるきっかけになるかもしれませんね。

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