2017年J1第23節 川崎フロンターレ対コンサドーレ札幌 プレビュー「強みが明確なチームは苦手な事も明確」

2017年Jリーグ第23節、川崎フロンターレの対戦相手はコンサドーレ札幌です。まず第22節までのデータを基に、コンサドーレ札幌のデータから分析した特徴を紹介します。

データでは特徴が分かりづらいコンサドーレ札幌

最初に断っておくと、コンサドーレ札幌は「チャンス構築率」や「シュート成功率」という指標で特徴が分かるチームではありません。

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は10.3%でリーグ12位。1試合平均の攻撃回数は116.6回でリーグ17位、1試合平均のシュート数は12.0本でリーグ14位。攻撃回数も少なく、シュート数も多いチームではありません。シュート成功率も7.2&でリーグ15位。なかなか成功率が高いシュートチャンスを作れていない事が読み取れます。

コンサドーレ札幌の攻撃の特徴は、セットプレー関連プレーの得点の割合が全体の50%を占めている事です。特に直接フリーキックからの得点が4得点あります。フリーキックから3得点を挙げている福森の左足は、分かっていても止められない精度があります。

コンサドーレ札幌は、「分かっていても止められない」強みを持っているチーム

コンサドーレ札幌は、「分かっていても止められない」強みを持っているチームです。都倉とジェイのヘディングの高さと身体の強さ、チャイナティップのドリブル、福森の正確な左足のキック、小野のパスなど、他のチームであればスペシャルな武器を持っている選手は1人いれば良い方ですが、このチームは4人もいます。したがって、このチームと対戦する時は、1回でも相手にとって優位な局面を作ったら1点取られてしまいます。ボール支配率とか、チャンス構築率とか、シュート成功率は関係ないチームです。強みが発揮できるチャンスがあれば、得点を取ってくるそんなチームです。

前回対戦した第7節の頃は、川崎フロンターレにとってチーム状況がよくない時期でした。負傷者が続出し、スタメンで出場していた長谷川やハイネルといった選手の動きが他の選手と噛み合っていない、そして当時は大久保の代わりを見つけられていない状況でした。しかし、現在は違います。大分負傷者が戻り、ボールが運べる選手として家長が少しずつチームにフィットしつつあります。そして、何よりチームは大久保の代わりとして、阿部という選手の新たな能力を引き出すことに成功しました。コンサドーレ札幌もジェイやチャイナティップといった選手を加えていますが、川崎フロンターレは当時と全く違います。

強みが明確なチームは苦手な事も明確

コンサドーレ札幌のようなチームと戦う時に重要なのは、なるべくリスクをかけずに戦う事です。なるべく相手陣内にボールを運び、相手の強みを発揮させるエリアを自分たちのゴールから遠ざける事が重要です。出来れば意識したいのは、相手の強みではない選手にボールを持たせること。そして、強みを持っている選手の弱みをつくことです。強みが明確な選手がいるチームは、強みを持っている選手の弱みを補う選手が起用されています。そういう選手は、攻撃は上手くないけど守備は上手い。そんな選手です。強みが明確なチームは、苦手な事をさせると意外と簡単に崩れます。相手に苦手な事をさせることが出来るか、注目したいと思います。

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