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ドルトムントがみせつけた「ボールが足元に無い時の動きの速さと質」川崎フロンターレ対ボルシア・ドルトムント レビュー(1)

      2015/07/09

川崎フロンターレ対ボルシア・ドルトムントとの試合は、0-6でボルシア・ドルトムントが勝ちました。本当は、この試合のレビューを書くつもりはなかったのですが、あまりにも気づきの多い試合だったので、急遽試合を観てレビューを書くことにしました。今日から3回に分けて、この試合を観て気づいた点を書きたいと思います。

ボールが足元に無い時の動きの速さと質

ドルトムントのプレーで印象に残ったのは、ボールが足元に無い時の動きの速さと質です。

川崎フロンターレのパスに対して、パスの出し手から受け手に渡るまでの僅かな時間で、相手との距離を最短距離で詰め、パスコースを消して、選択肢を減らしてしまいました。

パスの距離が伸びれば伸びるほど、ドルトムントの動きの質の高さは際立ちました。川崎フロンターレのボールを受ける人がボールを受けるまでの間、ドルトムントの選手が目に入り、凄いスピードで自分の選択肢を消していくことを、感じながらプレーしていたと思います。

守備の時に「プレッシャーをかけろ」という言葉を使う人がいます。ただ、「プレッシャー」という言葉が意味することを、理解している人は少なかったと思います。しかし、この試合を観た人は、本当にプレッシャーをかける動きとは、「相手の選択肢を減らす」動きなのだということを、観て感じたのではないのでしょうか。

パスを出すタイミング、動くタイミングにあわせる

なぜ、ドルトムントが「相手の選択肢を減らす動き」が出来るのか。それは、相手のパスを出すタイミング、動くタイミングに合わせて、素早く身体を動かすことが出来ているからです。

川崎フロンターレの選手も、プロサッカー選手です。パスを出す時の身体の向き、足の動き、ドリブルの時の身体の動きは、非常に速く、身体の向きとパスの向きを変えるなど、相手に動きを読まれないような工夫をしていました。しかし、それでもドルトムントの選手は、川崎フロンターレの選手の動きのタイミングにあわせ、的確に距離を詰め、選択肢を奪ってしまいました。

大久保が試合後に「もっとミスを恐れずにやって欲しかった」と語っていましたが、ミスを恐れずにやろうとしても、ミスする以外の選択肢しか、ドルトムントが与えてくれなかった。それが、正直な感想なのではないのでしょうか。

相手にプレーを読まれる理由

なぜ、ドルトムントは相手のパスを出すタイミング、動くタイミングが分かるのか。それは、川崎フロンターレの選手の動きに、僅かな力みがあるからだと思います。パスをトラップして、次の動作に移るまでの間の、ほんの僅かな身体の力み。この身体の力みによって失われた動きの連動性が途切れた瞬間を見逃さず、ドルトムントの選手は相手の選択肢を減らしてしまっているように、僕は見えました。

そして、ドルトムントの選手の質が高いのは、11人が連動して動けるようにトレーニングされていることです。FWのマルコ・ロイスやオーバメヤンが相手との距離を詰めたら、他の選手も距離を詰める。川崎フロンターレが2~3mくらいの短いパス交換を行って相手の動きを止めようと試みても、ドルトムントの選手たちは、パス交換された距離で動き続け、ポジションを修正して、スペースを与えてくれませんでした。

日本の選手が「止める」「外す」「受ける」「運ぶ」という動きのクオリティが、ドルトムントの選手と比べて、低いわけではありません。ただ、「止める」「外す」「受ける」「動き」といった動きを繋げるためのボールの無い時の動き、判断、身体の使い方の質が、川崎フロンターレとドルトムントには明らかな差がありました。

次回は「ドルトムントだから香川が活きる」というテーマについて書きたいと思います。

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