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2015年J1セカンドステージ第13節対川崎フロンターレ対ガンバ大阪 レビュー「ガンバ大阪の戦い方の変化で中野のドリブルが活きる」

   

川崎フロンターレ対ガンバ大阪

2015年Jリーグセカンドステージ第13節、川崎フロンターレ対ガンバ大阪は5-3で川崎フロンターレが勝ちました。これで4連勝。そして、連勝中の4試合で挙げたゴールは、16ゴール。シーズン終盤になって、ようやく目指してきたサッカーが、試合で披露されるようになりました。

ガンバ大阪が普段と違った3つの理由

この試合、ガンバ大阪は普段とは少し違う戦い方をしてきました。ガンバ大阪は「4-3-1-2」というフォーメーションを採用し、FWのパトリックと宇佐美の後ろに、遠藤を配置しました。普段は「4-4-2」を採用するガンバ大阪が、フォーメーションを変えた理由としては、3つの理由が考えられます。

1つ目は、大島と中村への守備です。攻撃を開始する時、大島と中村のいずれかが、DFに近いポジションをとるので、DFに近いポジションの選手を遠藤にマークさせることで、守備の役割分担をはっきりさせようとしたようにみえました。

2つ目は、パトリックをより活かしたかったのだと思います。この試合のガンバ大阪は、パトリックへのロングパスを活かして、チャンスを作っていました。しかし、パトリックへのロングパスを活用しすぎてしまうと、遠藤がボールに触る回数が減ってしまいます。そこで、パトリックの近くに遠藤をプレーさせることで、パトリックがキープしたボールや、競り合ってこぼれたボールを遠藤にひろわせ、攻撃を仕掛けようという狙いがみえました。

3つ目は、疲労です。アウェーでの広州恒大戦から中3日。相当疲労は溜まっていたと思います。たぶん、両サイドのMFに運動量が要求される「4-4-2」は、疲労を考えると、採用したくても採用できなかったとも考えられます。たぶん、これが「4-3-1-2」を採用した最も大きな理由だと思います。

空いているサイドを効果的に活用

ただ、川崎フロンターレの選手たちは、相手のフォーメーションが普段と違っていることを、きちんと見抜いていました。そう感じたのは、両サイドを効果的に活用して、攻撃出来ていたからです。普段通り狭いスペースでボールを動かしながら、相手がボールを奪いに来たところで、空いているサイドへのロングパスを通し、フリーになっている選手を使って、ボールを相手陣内に進めることに成功していました。

ガンバ大阪が採用した「4-3-1-2」では、MFの選手はフィールドの横幅を3人でカバーしなければなりません。したがって、4人で守る時より、どうしても横幅がカバーしきれず、サイドにスペースが空いてしまいます。ガンバ大阪としては、こうなる事は想定していたと思いますし、そもそも「4-3-1-2」を採用したこと自体、苦肉の策だったと思います。

中野のドリブルは初対戦では止められない

そして、サイドが空いていたことの恩恵を最も受けたのは、中野です。1点目の大久保へのアシストのドリブル、そして3点目のドリブルからのタイミングをずらしたシュート。共に他の選手には真似できない、中野独自の持ち味が存分に発揮されたプレーでした。中野のドリブルは、他の選手と全くテンポが違うので、初対戦で止めるのはかなり難しいと思います。ましてや、目の前にスペースがあれば、なおさらです。

また、疲れているチームにとって、ドリブルで仕掛けてくる選手への対応が、一番嫌なのです。疲れているがゆえに対応が遅れ、抜かれた選手のカバーをするために全体が動かされるのですが、疲労が蓄積していると、カバーも間に合わず、決定的なチャンスを造られてしまうからです。中野が活躍出来たのは、本人の調子のよさだけでなく、ガンバ大阪のチーム状態や戦い方も要因だったと、僕は思います。

新井の経験不足が招いた1失点目のキャッチミス

この試合、新井章太のプレーがポイントになると思っていましが、1失点目に痛恨のキャッチミスをしてしまい、失点の要因を作ってしまいました。試合後のインタビューによると、谷口にクリアと声をかけたようなのですが、谷口とのコミュニケーションが上手くとれず、谷口が触れなかったため、キャッチミスにつながったようです。

このキャッチミスは、コミュニケーションの問題も含めて、GKの責任です。コミュニケーションが上手くいかなくても、失点しないようなプレーをしなければなりません。僕は、このキャッチミスは新井の経験不足が招いたものだと思いました。ただ、こうしたミスは試合経験を積めば、次第に減っていくミスです。今の新井は、試合を通じて様々なことを学んでいる最中です。今後の成長に期待したいと思います。

素晴らしかった等々力陸上競技場の雰囲気

最後に等々力陸上競技場の雰囲気について、書いておきたいと思います。昨日の等々力陸上競技場は、良いプレーには大きな拍手。悪いプレーにはちょっとしたやじとブーイング。このバランスが上手くとれていたと感じました。特に、中野が交代する時の拍手と歓声が作り出した雰囲気には、とても興奮しました。プレミアリーグにも負けないよい雰囲気だったと思います。これは、長年川崎フロンターレを応援してきたサポーターの方々が、頑張って作り上げた雰囲気です。これからもこの雰囲気を維持して欲しいと思います。

なお、スカパー!でのテレビ観戦ではこうした拍手やよい雰囲気があまり伝わってこないのは、残念でした。マイクの配置の問題なのかもしれませんが、プレミアリーグのテレビ観戦だと、拍手やチャントがもっとダイレクトに聞こえます。もっと、よい雰囲気が伝わるように、スカパー!側も努力して欲しいと思います。雰囲気がもっと伝われば、もっと視聴者も増えますし、もっとスタジアムで観たいという人が増えるはずです。その繰り返しが、日本のサッカー文化の発展につながるはずだと、僕は信じています。

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