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実戦経験の積ませ方。2015年ナビスコカップ予選リーグ第5節 川崎フロンターレ対モンテディオ山形 レビュー

   

2015年ナビスコカップ予選リーグ第5節、川崎フロンターレの対モンテディオ山形は1対1の引き分けでした。

予想以上によかった選手同士の連携

この試合のポイントとして、プレビュー記事では山本真希を挙げていました。この試合は普段出ていない選手が多く出場するので、選手同士の連携が上手くいかないことが予想されました。チームが上手くいかない時に、チームのために動き、選手同士の連携をスムーズにすることが出来る山本真希のプレーが、ポイントになると思ったからです。

この試合では、僕の予想以上に選手同士の連携は上手くいきました。相手がプレッシャーをかけてきても、相手ゴール前までボールを運ぶことは出来ていました。前の試合のスタメンから7人を入れ替えた、モンテディオ山形のレベルは考慮する必要はありますが、今までスタメンで出ていない選手たちが試合に多く出ると、ボールを運ぶことも出来ない試合が多かったので、チームのレベルが底上げされている事が感じられた試合でした。

観ていて面白くなければ、サッカーじゃない!

ただ、相手ゴール前までボールを運ぶ事が出来ても、ゴールを決めなければ勝つ事は出来ません。何よりこの試合は、観ていて面白い場面や、思わず声を上げるようなプレーは全く観られませんでした。

スカパー!で放送されている川崎フロンターレのチーム紹介CMの中に「観ていて面白くなければ、サッカーじゃない!」という言葉が出てきます。川崎フロンターレが目指すサッカーは、「どこのチームにも出来ない攻撃的なサッカー」です。残念ながら、この試合に出場したFW、MFの選手たちからは、「相手を崩そう」「相手の裏をかこう」といった発想が、全く感じられませんでした。風間監督が珍しく記者会見で選手を批判していましたが、僕は、出来ることを全くやらなかったことに対して批判したのだと思います。

そして、残念だったのは、結局中村と大久保を出場させてしまったことです。川崎フロンターレにおいて、中村と大久保はキープレーヤーです。ただ、今年中村は35歳、大久保は33歳になります。いつまでも、この2人に頼っているわけにはいきません。この2人が出なければ、面白いサッカーが出来ないようでは、チームの成長は止まっています。

よく、チームが上手くいかない時「なんで、この選手を出さないのだ」と、僕も含めた外部の人間は、安易に批判しがちです。ただ、選手が起用されないのは、それなりに理由があっての事なのです。理由が公になるという点でも、この試合を普段試合に出ていない選手を多く出場させたのは、良かったと思います。

谷口のボランチ、車屋のセンターバック

ただ、風間監督はこんな試合でも、ちょっとしたテストをやってました。テストとは、10分だけでしたが、車屋を3バックの左に、谷口をボランチにポジションを変更させたことです。これは、セカンドステージ以降の事を考えたテストだと、僕は感じました。

多分、風間監督は、将来的には車屋をセンターバックで、谷口をボランチで起用したいのだと思います。なぜなら、今の川崎フロンターレは、相手ゴールに近い位置でなかなかボールを奪うことが出来ません。相手ゴールに近い位置でボールを奪えないので、相手がボールを持つと、簡単に自陣まで運ばれてしまいます。相手からボールを奪うために、MFでボールを奪える選手を起用すること、DFラインを高くキープするために、スピードのある選手をセンターバックに起用すること、この2点を実現させたいのだと、僕は考えています。

風間監督は、センターラインと呼ばれる、センターFW、ボランチ、センターバックのポジションの選手は、実戦経験を積んでからでないと、選手に能力があっても起用しません。実戦経験を積ませるために、風間監督は中央の選手をサイドで起用する、ということをよくやります。これは、将来センターラインで選手を起用するために、選手に経験を積ませたいという考えがあるのだと、僕は捉えています。

実際、大島は右MFで起用されましたし、小林も右MFで起用されました。昨年の谷口は緊急事態だったこともあり、左サイドバックで起用されましたが、ワールドカップ中断前まで左サイドバックで起用し、ワールドカップ後にセンターバックにポジションを移しました。風間監督は慎重に、実戦経験を積んだということを踏まえ、大きなポジション変更が出来る中断期間中を見計らって、実行しました。簡単に決断しているように見えますが、プロセスは慎重に進めたポジション変更だと思います。

たぶん、ファーストステージは左サイドバックのバックアップがいないこともあって、ポジション変更は行わないと思います。やるとしたら、セカンドステージからだと僕は思ってます。山越や小宮山といった左サイドバックの選手や、スピードのある實藤の復帰のタイミングが、ポジション変更のタイミングだと思います。風間監督は、そのタイミングを慎重に見極めているところだと思います。

ナビスコカップは、リーグ戦とは違う楽しみ方が出来る大会だとつくづく感じます。なぜなら、昨日のような試合ほど、今後の変化につながるヒントが見つかるからです。そういう意味では、昨日の試合は僕にとってとても面白い試合でした。

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