川崎フロンターレがプロモーションで大切にしている3つのこと

本書「とても気が重く、とっても大切なプロモーション」は、川崎フロンターレが毎年訪れる「選手たちとの別れ」をどのようにプロモーションしているかを書いた1冊です。本書の内容は別の記事で紹介しました、

実は本書の冒頭には、川崎フロンターレのプロモーションを企画するとき、「大切にしている3つのこと」が紹介されています。これが、すごくよい内容で、何かプロモーションしたり、企画している仕事をしている人にとって、とても参考になる内容だったので、紹介したいと思います。

人を笑顔にする

1つ目は、「人を笑顔にする」。ただ、「笑顔」を作るのは、相当難しいと著者の天野さんは書いています。なぜなら、普通のことをしても「笑顔」は作れないからです。

また、企画を実行していると、「誰のための企画なのか」という事を見失いがちだと、天野さんは書いています。「人を笑顔にする」ための企画が、「自分を笑顔にする」ための企画になりがちだというわけです。企画は「目的を達成するための手段」で、「手段を達成することが目的」になってはならないと、天野さんは常に意識して活動しているそうです。

新作は前作を超えなければならない

2つ目は、「新作は前作を超えなければならない」。天野さんは、ヒットした映画の続編を観てがっかりするのが、一番許せないのだといいます。プロモーションも同じで、継続して実行するものは絶対的に前作を超える企画でなければ、やってはいけないと考えているそうです。

事前宣伝も企画の一部

3つ目は、「事前宣伝も企画の一部」。どんなに面白い企画であっても、事前に反応・反響がなければ、「後の祭り」になってしまう。だからこそ、企画の面白さをどうつたえるか。事前広報宣伝と企画はセットになって、初めて効果が出るもので、SNSが反映しているからといって、幅広く情報を流しておけば、終わりではないと、天野さんは考えています。

事前広報も企画の一つで「どう広報するのか」。ここに工夫とアイディアがなければ、企画の価値が下がってしまうので、あらゆる手をつくして、宣伝する。そこに、天野さんを含めた川崎フロンターレのプロモーション部は、時間も労力も注いでいるのです。

ポジティブシンキングが福を呼ぶ

「人を笑顔にする」、「新作は前作を超えなければならない」、「どう広報するのか」。どれも重要だと思いますが、僕がもっとも本の中で印象に残った言葉が「ポジティブシンキングが福を呼ぶ」という言葉です。

当たり前のようですが、人はついつい「失敗したらどうしよう」「もしダメだったら」と考えがちです。そうではなく、「うまくいったら」と考えて行動すること。それが、福を呼ぶのだと天野さんは書いてます。「うまくいったら」と考えている時って、人間はついつい笑みがこぼれているものです。

「うまくいったら」と考えることって、企画の原点だと思うのです。だから、企画を考える人は、ポジティブシンキングであること。本書を読んで、改めてその事の重要性に気がつかされた気がします。

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