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1-0でチームを勝たせるのは監督の仕事。2015年Jリーグ第5節 川崎フロンターレ対浦和レッズ レビュー

   

2015年Jリーグ第5節、川崎フロンターレの対浦和レッズは1-1の引き分け。浦和レッズとの勝ち点差を縮めることは出来ませんでした。

ポイントとなった75分以降の時間の試合運び

この試合のポイントは、75分以降の時間の試合運びでした。

75分までは、川崎フロンターレのペースで、試合をコントロール出来ていました。この試合、川崎フロンターレが採用したシステムは「3-5-2」。中村と大島と森谷の3人で、ボールを回しながら相手陣内にボールを運び、中央はなく、サイドから攻撃し、チャンスを作るという戦い方で、試合を優位を進めることが出来ていました。

しかし、75分以降浦和レッズが攻勢を強めていきます。川崎フロンターレの守備の時のアクションが少しづつ遅くなり、縦方向のパスが通り始めます。途中出場した、梅崎と武藤のボールを受ける動きも効果的でした。川崎フロンターレの選手たちも疲れていたので、選手交代で流れを変えたり、凌ぐ必要があったと思います。

選手交代は適切に行なわれたのか

ただ、この試合も風間監督の選手交代は1人のみ。86分に森谷を山本に代えただけでした。人選自体は悪くなかったと思いますが、森谷は70分以降疲れてミスも増えていたので、あと5分代えるのが早くてもよかったのではという気がしました。

また、この試合の浦和レッズは、コーナーキック、フリーキックといった、セットプレーでチャンスを作っていました。浦和レッズには、阿部、那須、槙野、ズラタンといった、身長が高かったり、ヘディングの強い選手がいました。最後に、高さ勝負でくることは分かっていたと思いますが、特にベンチは動きませんでした。たぶん、ロスタイムになったら、井川を入れようとしていたのかもしれませんが、この試合は割りきって1-0で逃げ切って勝つべきゲームだったと思いますので、山本を入れたタイミングで、井川も入れても良かったと思います。

背の高い選手がいないことが、チームを苦しめる結果に

そして、川崎フロンターレにとって、この試合のスタメンに背が高い選手が少ないという点が、時間が進むにつれて、試合運びを辛くさせていきました。浦和レッズがプレッシャーをかけてきたとき、どうしてもロングパスをFWに蹴りたい時、あるいはゴールキックの時、競り合うことが出来る選手がいないので、蹴る場所がないのです。試合序盤はゴールキックをセンターバックの谷口や角田につなぐことで、この問題を回避していたのですが、後半になって、浦和レッズもセンターバックにマークをつけたので、蹴る場所がなくなってしまいました。

ゴールキックの時、西部はしかたなくエウシーニョや車屋に向けてボールを蹴っていたのですが、なかなか競り勝てずボールを失い、守備をする時間が増える、という状況が繰り返されました。これが、少しづつチームの体力を奪う要因になっていたと思います。セットプレーやゴールキックの対策として、FWに背の高い選手を入れることはあります。この試合では、アンビョンジュンがベンチにいたので、彼を起用するという方法も考えられました。しかし、風間監督は動きませんでした。

試合運びを学ぶべきはむしろ監督

個人的には、適切な選手交代を行っていれば、1-0で逃げ切れたゲームなんじゃないかと思います。試合後の記者会見で、風間監督は「1-0の状態の試合運びを学んでいく大きなチャンスだ」と語っていましたが、学ぶべきは選手だけでなく、監督も同様だと思います。むしろ、1-0できちんとチームを勝たせるのが、監督の腕の見せどころだと思います。そして、メディアも「なぜ選手交代を1人しか行わなかったのか」きちんと記者会見で追求して欲しいと思います。「選手交代せずにタッチラインにいるだけじゃ、ファンと同じじゃないか」くらい言ってもいいと思いますし、時には、メディアも監督と戦う姿勢を見せて欲しいと思うのです。

僕は、風間監督のチーム作り、技術を向上させる練習方法、試合までの準備については凄く評価していますが、試合中の采配(特に選手交代)については、改善の余地があると思っています。選手が学ぶだけじゃなくて、監督も学べるか。タイトルを獲るという目標を掲げたシーズン、風間監督の真価が問われているシーズンだと思います。同じような試合が行われた時、どう振る舞うのか。引き続き注目したいと思います。

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