目の前のクモの糸を掴みとれ。2014年J1第31節 川崎フロンターレ対清水エスパルス レビュー

2014年第31節、川崎フロンターレの対戦相手は清水エスパルス。第15節での対戦では、2-0で川崎フロンターレが勝ちました。

福森はチャンスを掴み取れるか

今日のポイントは、先発出場が予想されている福森のプレーです。

福森は第3節の大宮アルディージャ戦に先発しましたが、消極的なプレーが目立ち、前半45分で交代。その後、今シーズンは天皇杯に1試合出場したのみ。ほとんど出番を得ることが出来ていません。

福森は入団4年目。本来ならレギュラーとして、もしくは毎試合かならずベンチに入り、試合に出始めてなければならない年齢です。彼の左足のキックは本当に絶品です。セットプレー練習ではキッカーを務めることも多く、キックの精度はチームでも認められています。

しかし、同じ年に入団した大島僚太がレギュラーに定着していること、来年同じ左利きで年齢も同じ車谷が入団することを考えると、彼のチーム内の立場は微妙です。入団4年目の選手にとって、リーグ戦出場数1試合という記録は、正念場を意味します。

だからこそ、この試合の福森のプレーに期待したいと思います。

プロの世界は厳しい世界です。いつ来るか分からないチャンスという名のクモの糸を掴み、自らの力で這い上がれる選手だけが認められる世界です。クモの糸を掴んだとしても、下から引きずり降ろそうとするライバルが次々と現れる世界です。活躍し続けることは簡単ではありません。

福森にとって、スタメンで試合に出るチャンスとは、目の前にたらされたクモの糸だと思います。そのクモの糸を掴みとって這い上がろうとする力が、チームに新たな活力が生まれるのではないかと期待しています。

福森の立場はチームの立場と同じ

そして、そんな福森の立場は、今の川崎フロンターレの立場と同じです。

残り4試合で、浦和レッズとの勝ち点差は7。優勝するには、あまりにも厳しい数字です。しかし、2013年シーズンは残り4試合を4連勝し、ACL出場権という名のクモの糸を掴みとりました。今節の相手は、昨年4連勝のきっかけとなった清水エスパルスです。清水エスパルスも残留争いに巻き込まれ、J1残留という名のクモの糸を掴みとろうともがいています。

どちらのチームが、チームを浮上させるきっかけとなるクモの糸を掴み取れるのか。そして、シーズン終盤にチームの成績が上がっていくためには、ラッキーボーイという名の起爆剤が不可欠です。昨シーズンは、大島僚太の復帰が起爆剤になりました。福森がラッキーボーイになれるのか。チームは優勝争いに再び食い込むことが出来るのか。注目です。

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