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チーム作りにおける「音合せの時期」の終わり。2015年ナビスコカップ予選リーグ第2節 清水エスパルス対川崎フロンターレ レビュー

   

2015年ナビスコカップ予選リーグ第2節、川崎フロンターレ対清水エスパルスは2-0で川崎フロンターレが勝ちました。

スタメンを変えなかった理由

この試合のポイントとして、「どんなスタメンで臨むのか」と書きましたが、3日前のアルビレックス新潟戦と同じメンバーで臨みました。同じメンバーにした理由は、風間監督が記者会見で語っているので、抜粋したいと思います。

スケジュールの問題ですよね。一番は我々はその前に2週間空いていたので、他のところは1試合多い連戦になるのですが、まだ連戦ではないということ。それから、昨年ACLを戦っているので、そういう意味では選手達はだいぶタフになっているので。3連戦というよりは今週の2試合と考えて選手もとらえてくれていると思いますのでそのままでした。それからもう一つの理由は、選手が変わる中でイメージが出来てきたので、そのイメージを自分たちの中で植えつけたいということです。

試合は2-0で勝利。杉本が負傷で交代した以外は、風間監督の狙い通りの試合にだったと思います。たぶん、風間監督は「中3日は連戦ではない」という考えなのだと思います。中3日あれば、コンディションはほぼ回復するので、メンバーを変えないという考え方をもっているということが、この試合で分かりました。

したがって、今後メンバーを変える可能性があるとすれば、中2日で試合を迎えるヴァンフォーレ甲府戦の前の、アウェーのヴィッセル神戸戦だと思います。この試合は、直近の試合から大きくメンバーを変えてくる可能性があります。そして、ヴィッセル神戸戦でメンバーを変えるためには、この試合を勝利して、少しでも勝ち点を増やしておく必要があったのだと、後から考えると理解できます。

パワーアップを図っていたこれまでの選手起用

アルビレックス新潟戦、清水エスパルス戦を観ていて、この2試合のスタメンが、今シーズンの川崎フロンターレのベースになるなと、感じました。去年も第4節のFC東京戦で戦ったチームがベースとなりました。昨年と同じくらいのペースで、チームのベースが出来たのは、チーム作りとしては悪くないと思います。

風間監督は、シーズン開始前、レナト、小林、杉本、大久保という4人を同時に起用する方法を模索していました。この起用法は別に守備を度外視していたわけではなく、確固たる理由があるのだと、僕は考えています。なぜ4人を同時に起用しようとしていたかというと、チームの攻撃力を更にあげようとしていたからです。

チーム内の攻撃の意識を植え付けるために、さらなるレベルアップを促すために、風間監督はたまに、FWを多く起用したり、3-4-3といった攻撃の人数を増やすフォーメーションを採用することがあります。

4人を同時に起用したのは、チーム作りの段階だったので、まずはチームのベースとなる攻撃力を最大化させることが狙いだったのだと思います。アスリートのトレーニングに例えるならば、身体を作って大きくし、パワーアップを図っていた時期だともいえます。

森谷の起用でバランスを整える

ただ、攻撃にばかり意識が強まりすぎると、守備が疎かになりがちです。また、攻撃力が高まったため、スピードが速くなりすぎて、ミスも増え、ボールを保持する時間が減るという問題も生まれていました。

そこで、森谷復帰のタイミングで、守備もきちんとこなせる森谷を起用し、チームのバランスを整えた上で、守備の意識を高めるトレーニングや配置にしたことで、バランスがよくなりつつある。というのが現状だと思います。また、攻撃が上手くいかなくなったら、戦い方は変わるかもしれませんが、それはその時に改めて分析したいと思います。

これまでの試合は、日本ハムの大谷選手の言葉を借りるなら、身体と感覚が一致するところを探る、「音合せの時期」だったのだと思います。清水エスパルス戦を観ていて、ようやく、チーム作りにおける「音合せの時期」は終わったのだと実感しました。

チーム作りは長い目でみないと分からない

だから、この時期の失点パターンや、守備が上手くいかないパターンだけをとりあげて問題視しても、あまり意味はないと思いますし、僕自身も長い目で見ていかなければならないなと、反省しました。だいたい、失点パターンなんて、どんなチームも同じです。チーム作りの難しさと面白さ、それをつくづく実感した1ヶ月でした。

音合せの時期を終えたチームが、中3日で迎えるのが浦和レッズ。チーム力を試すのに、これ以上の相手はいません。チームがどれだけのパフォーマンスを発揮できるのか。本当に楽しみです。

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