2017年J1第8節 川崎フロンターレ対清水エスパルス プレビュー「自分たちの武器を思い出せ」

2017年Jリーグ第8節、川崎フロンターレの対戦相手は清水エスパルスです。

ここが変え時

前節のレビューに、僕は「ここが変え時だ」と書きました。

前節のコンサドーレ札幌戦の後、中4日で清水エスパルス戦、そして中3日で水原三星戦が控えており、その後で中4日でセレッソ大阪戦。GW空けには、鹿島アントラーズや浦和レッズといったチームとの対戦が控えており、ここで上手くいかない事に手をつけておくべきだと思ったのです。ただ、コンサドーレ札幌戦からこの試合に向けて3回しか練習出来ません。何か変えなければならないタイミングですが、変えるための策を授けるには、やれる事が限られている。こんなタイミングで、鬼木監督が何をするのか、僕はその点に注目していました。

鬼木監督は、限られた時間と機会を最大に活かすために、まずはミーティングを行い、自分たちの現状と足りない点を伝え、選手の頭の中から変えようとしたようです。そして、その後の練習は攻撃の問題を改善する練習を行ったようです。回数が限られているので、あれもこれも出来ません。今の川崎フロンターレの問題は、攻撃です。攻撃の問題を解決しなければ、先に進めません。

現在の川崎フロンターレの攻撃の問題は、実は2016年シーズンから続いている問題でもあります。いかに相手を自陣に押し込み、押しこんだ上で相手の守備をいかに崩すかを追求してきたチームが、勝ち点を積み上げるための策として、守ることだったり、サイドからの攻撃という武器を磨こうとした結果、自分たちが持っていた本当の武器の輝きが、少しずつではありますが、失われているように見えます。「止める」「受ける」「外す」「運ぶ」といった技術を徹底的に追求し、他のチームとの差を出してきたチームが、他のチームと同じ事をした結果、他のチームと同じようなチームになっているように見えます。

ボールを「運ぶ」選手ばかりで、「受ける」選手が少ない

コンサドーレ札幌戦の問題点は、ボールを「運ぶ」選手ばかりで、「受ける」選手が少なかった事です。ハイネル、長谷川といった選手は、「運ぶ」事が得意な選手ですが、ボールを「受ける」事は得意ではありません。また、ハイネル、長谷川といった選手は、「運ぶ」事が得意なので、最初のプレーの選択が「運ぶ」プレーになってしまいます。「運ぶ」プレーが上手くいけばよいのですが、「運ぶ」プレーが出来ないと判断した後に、他のプレーを選択するので、次のプレーに移るのが遅くなっていました。プレーの選択が遅いので、他の選手も動きを止めてしまうことがあり、攻撃のスピードが上がりませんでした。

また、中央のエリアでボールを受ける選手もいませんでした。小林や登里も中央のエリアでボールを受けるのは上手くありませんし、中村はボランチで起用されているため、どうしてもDFラインに近い場所でボールを受けたがってしまいます。試合の後半になってからは、中村がバランスを崩して中央でボールを受けてくれましたが、出来れば他のポジションの選手が受けて欲しいところです。

三好に求めたい結果

本日の清水エスパルス戦では、ボールを「運ぶ」選手より、「受ける」事が得意な選手が起用されるようです。大塚、阿部といった選手は、相手の守備を外し、ボールを受けるのが得意な選手です。特に大塚が起用される時は、川崎フロンターレに中央でボールを受ける選手がいない時です。大塚の課題はボールを受けるのは上手いのですが、受けたボールを後ろに下げてしまう事です。大塚が上手くボールを受けて、どれだけ相手ゴール方向にボールを運ぶ事が出来るか、注目したいと想います。

また、「受ける」選手ばかり増やしても、ボールが彼らに届けられなければ、起用した意味がありません。「運ぶ」選手も必要です。ボールを「運ぶ」役割を担うと思われるのが、三好です。この試合では、初めてスターティングメンバーで起用される事が予想されています。2017年シーズンの三好は、同点や負けている試合に途中から出場して、得点を奪うという役割を担ってきました。しかし、相手を押し込むための攻撃が出来ていない現状を考えると、三好を途中出場させるだけの余裕はチームになくなっていました。また、三好も途中出場しても中々試合の流れに乗れず、実力を発揮出来ていたとは言えません。

この試合の三好に求めたいのは、ゴール、アシストといった勝敗を左右する結果です。結果を残して、自分がスターティングメンバーとしてふさわしい選手であることを証明できるか、僕は注目しています。

チーム状態を考えると、劇的に状態が改善されたとも思えませんので、簡単に勝てる試合ではありません。チームとして取り組んできたことが、試合にどう活かされるのか。また、起用された選手がどんなプレーを披露するのか、楽しみです。

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