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他のチームの川崎フロンターレ対策パターンを振り返る

   

川崎フロンターレに風間監督が就任して5年目になります。5年間試行錯誤しながら、どこのチームにも出来ない攻撃的なサッカーを追求してきた結果、どこよりも得点が奪え、失点も少ないチームへと成長しつつあります。この5年間、Jリーグの対戦相手は、川崎フロンターレに対して様々な対策を仕掛けてきました。

DFがボールを受けた時、ボールを奪いに来るチーム

1つ目は、川崎フロンターレのDFがボールを受けた時、ボールを奪いに来るチーム。湘南ベルマーレ、モンテディオ山形、松本山雅、昨年までのサガン鳥栖などが、このタイプにあたります。川崎フロンターレのDFがボールを持つと、素早く距離を縮め、ボールを奪いにきます。パスでかわされても、何度も何度も追いかけてきます。2015年シーズンまでは、前から追いかけてくるチームが多く、川崎フロンターレはよく苦戦していました。センターバックの足元の技術は、中村や大島ほど高くないので、技術が高くない選手からボールを奪ってしまおう。そんな考えに基づいています。

MFがボールを受けた時、ボールを奪いに来るチーム

2つ目は、川崎フロンターレのMFがボールを受けた時、ボールを奪いに来るチーム。大半のチームはこのやり方を採用しています。中村や大島がボールを受けるとき、マンツーマンのようなマークをつけ、素早く距離を縮めボールを奪いにくるチームと、選手間の距離を狭くして、川崎フロンターレのミスを誘おうとしているチームの2パターンがあります。DFラインはペナルティエリアのラインに沿って、設定されます。

ネルシーニョが監督を務めていた時の柏レイソルと、アルビレックス新潟がこのタイプのチームです。柏レイソルは川崎フロンターレのセンターバックとサイドバックの間に選手が立ち、横方向へのパスコースを塞ぎ、中央にパスを出させてボールを奪いにいきます。柏レイソルには大谷、栗澤といったボールを奪うのが上手い選手がいるので、この2人の守備力を上手く活用しようという狙いがあります。アルビレックス新潟の場合は、レオ・シルバというボールを奪うのが得意な選手がいます。

DFラインをペナルティエリアのラインより前に設定するチーム

3つ目は、DFラインをペナルティエリアのラインより前に設定し、選手間の距離を縮め、川崎フロンターレに選手と選手の間でパスを受けさせないようにします。DFラインを前に設定しているので、背後に出たパスはGKがカバーしたり、オフサイドに引っ掛けます。ジュビロ磐田と2015年シーズンの清水エスパルスが同じような戦い方を仕掛けてきました。このタイプには、意外と苦戦しています。

何もしない(ように見える)チーム

4つ目は、何も対策しない(してるように見えない)というチームです。浦和レッズやサンフレッチェ広島が分かりやすいのですが、浦和レッズやサンフレッチェ広島以外のチームには、そこまで苦戦している印象はありません。今の川崎フロンターレは、一部のチームを除いて、Jリーグの他のチームが特別なことをせずに勝てるチームではなくなっています。下位のチームほど、きちんと対策をしているように見えないのが、残念です。

散々試験問題を解いてきたので、対策はわかっている

相手のチームが、川崎フロンターレからボールの奪いたい場所として、DFとボランチの2つがあります。しかし、2016年の川崎フロンターレは、DFとボランチのポジションで、簡単にボールを失うことがなくなりました。ボールを失わなくなった理由は3つあります。

1つ目は、チョン・ソンリョンです。チョン・ソンリョンという足元の技術に優れ、ミスが少ないGKを獲得したことで、GKを交えたパス交換で、相手の守備を外すことが出来るようになりました。2つ目は、エドゥアルド・ネットです。エドゥアルド・ネットがセンターバックの間でボールを受けてくれるので、4-4-2で守る相手チームが素早くパス交換しようとしても、エドゥアルドとセンターバック2人の3人で数的優位を作ってパス交換することで、相手の守備を外すことが出来るようになりました。3つ目は、大塚翔平です。FWとボランチの間で大塚がパスを受けてくれるので、相手のボランチがボールを奪いにきても、数的優位を作ってパス交換し、相手の守備を外すことが出来るようになりました。

紹介した3点とあわせて、今まで練習で培ってきた技術練習によって技術が上がった結果、各局面で数的優位を作ったり、数的不利でも相手に奪われないように出来るようになったことで、相手がどう守ってきても、崩せるようになってきました。そして、これまで5年間散々実戦を通じて、様々な対策パターンに基いた試験問題を解いてきたので、たぶん選手たちとしたら「そのパターンもう解き方分かってるよ」という気分なのかもしれません。

もっと対策してくるチームが増えて欲しい

前節のジュビロ磐田のように、川崎フロンターレに対してきちんと対策を施し、試合に臨むチームが増えてくる事を、僕は楽しみにしています。Jリーグは海外のリーグに比べると、戦い方のバリエーションが少なく、相手に対して戦い方を変えるチームが少ないのは、残念です。もっと川崎フロンターレのサッカーに対策を施すチームが増えたら、もっとJリーグのレベルが上がってくるはずです。

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