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川崎フロンターレの選手補強から考える「主力がいるポジションに選手を獲得してくる」理由

   

川崎フロンターレ

昨日、SBA(Sports Business Academy)が主催する「事業本部 × 球団本部。最強の球団組織を考える」というセミナーに参加してきました。今回のゲストは、川崎フロンターレの風間監督です。風間監督とプロ野球の球団改革や侍ジャパン事業を手掛けた荒木重雄氏さんの対談で、ビジネス面から球団価値を高める事業本部、競技面から球団価値を高める球団本部、球団価値を高めることでは両者の目標は一致しているのではあるが、この両者間には二項対立的な関係があります。お互いの利害関係を一致させながら、どのように球団価値を高めていけるかを考える、非常に面白いテーマの対談でした。

毎年FWとボランチの選手を獲得する理由

対談の中で選手補強のテーマになったとき、風間さんがこんな事を語りました。「競争させたいポジションの選手を獲得してくる」と。この言葉を聞いた時、真っ先に思い出したのは、毎年のように獲得するFWとボランチの選手を補強する理由です。

川崎フロンターレには、FWには大久保と小林、MFには中村と大島という、チームの主力というべき選手たちがいます。このポジションに選手を補強するのは、一見無駄なようにも思えます。守備の選手を補強してくれば、いいじゃないか。そんな事を浮かべる人も多いと思うのですが、風間監督や川崎フロンターレの考えは少し違います。

なぜ、チームの主力というべき選手がいるポジションに、選手を補強するのか。それは、「主力も競争させたい」からです。チームでポジションが保証されている選手を作らず、チームの主力こそ、ポジションを確保するために全力で取り組ませる。そのために、わざと同じポジションに実力のある選手を補強し、競争意識を煽っているのです。こうして、強いチームを作ってきているのです。

大久保の凄さは「競争に勝ち続けた」こと

大久保を例に考えると分かりやすいのですが、2013年シーズンに得点王を獲得してから、川崎フロンターレは、森島、杉本、船山といった実力のある選手を次々と獲得しました。しかし、大久保はポジションを守り続け、3年連続得点王を獲得。ついでに、獲得した選手たちを、1年で他のチームに移籍させてしまいました。そして、今年は森本貴幸という過去に獲得したストライカーと比べても、最も実力のある選手との競争が待ち構えています。大久保ほどの実力者だからこそ、競争させる。こうして、大久保の力を最大限引き出そうとしてきたことが、よく分かります。

原川獲得で競争させたい選手は?

ちなみに、2016年シーズンの補強で、「競争させたいポジションの選手を獲得してくる」の例が原川力の獲得です。原川のポジションと年齢を考えると、競争させたいのは大島僚太でしょう。大島は2015年シーズンは、チームの主力として確固たる地位を築いたシーズンでした。だからといって、2016年シーズンはポジションが保証されているという状況にしないために、原川を獲得したのだと思います。そして、原川の獲得は、中村憲剛の「若手に負けたくない」という意識を引き出すためでもあると思います。

ちなみに、奈良竜樹を獲得したことで競争させたい選手は、武岡や谷口だと考えられます。特に武岡は2015年シーズンに30試合に出場。確固たる地位を築いたように思えますが、2016年シーズンに向けて、ポジションは保証させないというチームの考えが透けて見えます。

補強は「足りないところを補う」のではなく「競争でチーム力をアップさせる」手段

選手の補強というと、「足りない部分を補う」という考えで考えてしまいがちです。あくまで補強はチーム力をアップさせる手段であり、チームを高めていくには、新しく入れた選手が引き起こす競争が必要不可欠です。

競争をさせるために、どうやって選手を獲得するか。風間監督は強化本部と常に密接にコミュニケーションをとって、選手獲得について様々な意見を述べているそうです。2016年シーズンに向けて、獲得した選手が競争を引き起こすことが出来るのか。そして、その競争がチームをいかにレベルアップさせるのか。注目したいと思います。

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