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チーム一丸となって勝ち取ったグループリーグ突破。ACLグループリーグ 川崎フロンターレ対蔚山現代 レビュー

      2014/07/22

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2014年 ACLグループリーグ第6戦川崎フロンターレ対蔚山現代の試合は、3-1で川崎フロンターレが勝ちました。この試合に勝って、グループ2位で決勝トーナメント進出です。

2月末にACLが開幕して早2ヶ月。2ヶ月間でこなした試合数は、14試合。もう、Jリーグが開幕した頃の事が遠い昔のように思えます。1日がかりで移動した中国やオーストラリアへの長期遠征があったにもかかわらず、ACLのグループリーグを突破し、Jリーグでも首位と勝ち点6差の8位。ここまでは、素晴らしい成績だと思います。

特に対策をたててこなかった蔚山現代

蔚山現代は、川崎フロンターレに対して特別な対策を何もしてきませんでした。蔚山現代の監督は「川崎に対しては特に怖いなというところはなかった」と試合後の記者会見で語っていたように、特に対策をしなくても、自分達の力を発揮すれば勝てると考えていたのだと思います。柏レイソル戦や浦和レッズ戦のように、相手が厳しくディフェンスしてくることもなかったので、序盤から川崎フロンターレのペースで試合を進めることが出来ました。

特に、中村憲剛と大島僚太のボランチコンビへのプレッシャーが、ほとんどありませんでした。この試合は、本調子でない大久保がトップ下のような位置でプレーしたこともあって、3人のボール回しもスムーズでした。

ちなみに、大久保はインタビューのときの声が鼻声でした。レビューにも書きましたが、浦和レッズ戦から調子が悪かったようです。ガンバ戦までに体調が戻るといいですね。

後半は、相手がFWのキム・シンウクにロングボールを集めてきたため、押し込まれる場面もありましたが、粘り強く対応し、1失点にとどめました。特に、前半の西部のビッグセーブと、後半の田中裕介のシュートブロックは、1点もののナイスディフェンスでした。

この試合絶好調のレナトに得点が生まれなかったのが残念でしたが、浦和レッズ戦に比べると、コンディションは上がっているようなので、そろそろゴールを決めてくれると思います。

チームとしての成長

シーズン序盤、ロスタイムに失点が続いていた頃から比べると、試合を重ねるにつれて、危険な場面できちんとディフェンスしたり、相手のペースになりかけている時に、ボールをつないでテンポを整えたりといった具合に、選手個人個人が試合の流れを読んで、プレーできるようになったと感じます。試合が続いているので、フィジカルコンディションは良くないのでしょうが、良くないなりに戦うことが、チームとして出来ています。

試合をこなすにつれて、選手層も厚くなっていきました。

大島は、チームの中心選手として、自覚をもってプレーするようになり、プレーを見ても自信がみなぎっているのを感じます。森谷は、アウェーのウェスタン・シドニー戦以降、完全にレギュラーを掴みました。谷口は、負傷離脱した登里の穴を見事に埋めてみせました。金久保は、川崎フロンターレに欠けていた「攻撃の切り札」になりつつあります。武岡も、少しずつ出場時間を増やしつつあります。

パウリーニョや森島がまだチームにフィットしていませんが、これは慣れの問題だと思います。遅くともワールドカップ中断明けには、フィットするんじゃないかと思ってます。もちろん、山本、稲本、中澤といった計算できる選手も、虎視眈々とレギュラーの座を狙っています。選手層が厚くなった結果、レギュラー争いが激しくなり、ベンチに入るのも簡単ではないほど、競争の激しいチームになってきました。

風間監督も、交代選手を3人使う試合が増えてきました。今までは、選手間のリズムを重視するあまり、選手交代を見送るケースが多かったのですが、リズムを共有できる選手が増えてきたことで、選手を交代しても、チームとしてのリズムが大きく崩れなくなり、選手交代を積極的に実行するようになりました。柏レイソル戦のように、交代策で試合の流れを変えた試合が出てきたのは、チーム全体の力が上がっている証拠だと思います。

フロントとJリーグの協力を得て勝ち取ったグループリーグ突破

最後に、ACLのグループリーグを突破できたのは、名古屋グランパス戦と柏レイソル戦を金曜開催にして、中3日で試合に臨めるように日程を調整したことが大きかったと思います。ホームゲームを金曜開催にすると、土曜開催に比べると観客動員数が減るため、営業面でのメリットはあまりありません。対戦チームにとっても、変則的な日程での調整を強いることになりますし、メリットはありません。

しかし、「中2日と中3日ではコンディションがまるで違う」といわれており、選手のコンディションを考えると、試合間隔は中3日の方がよいことは確かです。川崎フロンターレは、武田社長がJリーグに対して「最低でも次の試合まで中3日は空けて欲しい」と常々要望していたこともあり、対戦相手とJリーグの同意をとりつけたことで、金曜開催を実現しました。

そう考えると、今回のグループリーグ突破は、Jリーグおよび名古屋グランパスと柏レイソルの協力とともに、川崎フロンターレのフロントの力も大きいと思います。2007年にベストメンバー問題で騒がれた頃に比べたら、フロントもたくましくなったと感じます。

ここからまた連戦です。
Jリーグが中断する5月18日の横浜F・マリノス戦まで中3日もしくは中2日でのゲームが続きます。
楽な日程ではありませんが、チームが成長するチャンスでもあります。
次のガンバ大阪戦は、久しぶりに等々力で観戦する予定なので楽しみです。

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