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2016年J1セカンドステージ第7節 川崎フロンターレ対ヴァンフォーレ甲府 プレビュー「攻撃するスピードと場所のコントロール」

   

2016年Jリーグセカンドステージ第7節、川崎フロンターレの対戦相手はヴァンフォーレ甲府です。

攻撃するスピードと場所のコントロール

この試合のポイントは、攻撃するスピードと場所のコントロールです。

前節の湘南ベルマーレ戦のレビューでは、「ラストプレーはスピードを上げ過ぎちゃダメな理由」というテーマで書きました。相手の守備を崩し、確実にシュートを決めるためには、走るスピードを含めた攻撃のスピードを上げてしまうと、ミスが増えてしまうため、最後の仕上げほど、丁寧に確実にプレーするために、身体が動かしやすいスピードでプレーする必要があるということを書きました。

野球に例えるなら、145km/hのストレートだけでは、短いイニングは抑えられても、先発投手として長いイニングを投げなければならない場合、打者を打ち取る事は出来ないということです。カーブも、スライダーも、チェンジアップも投げなければなりませんし、コースの高低を投げ分け、時にはボールも投げなければなりません。様々な球種、コース、タイミングをずらすなど、あらゆる手段を駆使しなければなりません。豪速球だけでは、プロの打者には対応されてしまいます。

サッカーも同じです。中央、両サイドといったペナルティエリアの三辺を攻略するためには、パス、ドリブルといったプレーに、スピード、場所、コースの変化をつけていって、相手の動きを外していかなければなりません。最近の川崎フロンターレは、個人個人の能力が上がっているので、野球に例えるなら、2ストライクに追い込んでから豪速球を投げて、相手のバッターをねじ伏せるようにしてゴールを奪っていますが、相手のレベルが上がってくると、豪速球だけでは対応されてしまいます。わざと横パスをつないで、相手を焦らしてみたり、パスのテンポ、スピードを変えて、相手の守備をおびき寄せて、空いたスペースを利用して攻撃するようなしたたかさがなければ、必死に守ってくる相手に対応されてしまいます。

攻撃は速ければいいというものではない

今後、シーズンが終盤に進むにつれて、川崎フロンターレに対して対策を仕掛けてくるチームが増えてくると思います。露骨なくらい引いて守るチーム、捨て身でボールを奪いにくるチーム、あるいは特定の誰かにマンマークをつけてくるチーム、ファウル覚悟の激しいプレーを仕掛けてくるチーム、様々な戦い方を相手は仕掛けてきます。タイトルを奪いたければ、どんな相手にも勝たなければなりません。

相手がどんな戦い方を仕掛けてきても勝つには、相手のやり方を見定め、相手の弱点を徹底的につくだけでなく、時には相手が待ち構えているところに仕掛けていったり、相手を焦らしてから攻めこんだり、様々な攻め方を駆使しなければなりません。攻撃のスピードと、仕掛ける場所のコントロール。これは誰か1人が指示を出せばよいのではありません。チーム全員の共通認識、すなわち「目が揃っている」状態になっていなければ、出来ません。

繰り返しますが、攻撃は速ければいいというものではありません。速く走れば得点が入るなら、皆速く走ります。たくさん走ります。しかし、サッカーは足でボールを扱い、ゴールにボールを入れた数を競う競技です。サッカーで速く走れるチームが強いなら、ナイジェリアはとっくにワールドカップで優勝出来ているはずです。

いつ、どこを、どのように攻撃するのか。ボールを保持し続ける事で得られる攻撃する権利を、どう行使するのか。行使するタイミングと選択を間違えないこと。それが、この試合に対戦するヴァンフォーレ甲府のようなチームを攻略する上で、最も大切なことかもしれません。サポーターの方々も、ボールを回しながらじっくり攻撃するタイミングを探っている時、「早く仕掛けろ!」といたずらに叫ぶのではなく、「いつ仕掛けるんだ?」とドキドキしながら楽しんでみてください。そして、選手がなぜこのプレーを選択したのかを考えると、より深くサッカーを考えることが出来るはずです。

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