16年前と同じ席でチームの変化について考えた。2015年J1第2節 川崎フロンターレ対ヴィッセル神戸 レビュー

2015年J1第2節、川崎フロンターレ対ヴィッセル神戸は、2-2で引き分け。新しくなったメインスタンドのこけら落としを、勝利で飾ることは出来ませんでした。この試合で川崎フロンターレがうったシュートは21本。決定的なチャンスも10本近くあったと思います。2得点で終わったのが、不思議なくらいチャンスが多かった試合だと思います。

スムーズなDFラインのパス回し

この試合は、ヴィッセル神戸の守備をかいくぐって、いかに攻撃出来るか。ポイントとして、角田のプレーを挙げました。角田のプレーを観ていると、本当に頭のよい選手だと感じます。前節はボランチにパスをするタイミングが遅くなることがありましたが、この試合はボランチにパスするタイミングが早くなり、パス回しが前節に比べてスムーズになりました。DFラインのパス回しがスムーズになったことで、スムーズにペナルティエリア前までボールを運べるようになりました。だからこそ、2点では物足りないと思います。もっと、得点を奪うべき試合だったと思います。

いい意味で「あってない」エウシーニョ

この試合を観ていて、面白いなぁと思ったのは、エウシーニョのプレーです。

エウシーニョのプレーは、いい意味で川崎フロンターレのリズムに「あっていない」のです。パスを出すタイミング、ドリブルをするタイミング、動き出すタイミング、全てが他の選手のタイミングと微妙にずれています。このズレが、攻撃のアクセントになっているから、サッカーは面白いなぁと思うのです。

フラフラと動いていると、突然スピードを上げて動き出して、相手DFラインの背後でパスを受ける。取られそうで取られないドリブル。脚が長いので、通りそうなパスもカットできるディフェンスも魅力です。つかみどころがないのですが、つかみどころがないからこそ、つかめない。今までの川崎フロンターレにはいなかった選手だと思います。今後、シーズンが進むにつれて、エウシーニョのプレーがチームのリズムにあってくるのか、それともあわずに進むのか。エウシーニョのプレーには、今後も注目していきたいと思います。

選手交代しない理由を考える

この試合で、川崎フロンターレは選手交代を行いませんでした。元々風間監督は選手交代が少なく、特に拮抗した試合展開でほとんど選手交代をしません。この試合でも選手交代をしなかったので、「またかよ!」と思った人もいたと思います。僕もそんな1人ですが、冷静に考えると、交代しなかった理由は2つ考えられます。

1つ目は、単純に代えづらかったということです。時間帯によっては、エウシーニョ、大久保といった選手を代えるという選択肢もあったと思います。しかし、代えようかなぁというタイミングでいいプレーをしたりといった具合で、代えたほうがいいのか、代えないほうがいいのか、判断が難しい試合だったと思います。そもそも、相手の守備を崩せていないわけではないので、選手交代をせず、このまま進めると選択肢も悪くはないと思います。

2つ目は、今後の日程です。中3日でナビスコカップが控えています。ナビスコカップに控えメンバーを使うなら、中途半端に試合に出すより、スタメンを90分起用して、ナビスコカップでベンチメンバーを起用し、選手を入れ替えて、連戦を乗り切る。今後の日程を考慮したのも、選手交代を行わなかった理由なのかもしれないと思いました。

16年前から大きく変わったチームの環境

この試合は、メインスタンド北側の席(アウェー側2階席)で観戦しました。16年前、川崎フロンターレがJ2にいたシーズン、同じ場所で、初めて川崎フロンターレの試合を観ました。あれから16年。新しくなったメインスタンドで時間の流れを感じるとともに、チームを取り巻く環境が大きく変わったのだということを、改めて実感しました。

メインスタンドのこけら落としを勝利で飾ることは出来ませんでしたが、開幕2試合を1勝1分けで終えたのは、悪くない結果だと思います。課題が多く出た試合だと思いますが、この試合で出た課題をいかに解決し、チームを進化していくのか。楽しみです。

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