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2017年J1第17節 川崎フロンターレ対ヴィッセル神戸 プレビュー「ヴィッセル神戸のデータから分かったアンバランスな攻撃」

   

2017年Jリーグ第17節、川崎フロンターレの対戦相手はヴィッセル神戸です。まず、第16節までのデータを基に、ヴィッセル神戸のデータから分析した特徴を紹介します。

チャンス構築率が高いヴィッセル神戸

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は11.7%でリーグ3位。これは、サンフレッチェ広島、浦和レッズに次ぐ数字です。ボールを保持したら、高い確率でシュートチャンスを作り出せるチームであるということが分かります。

攻撃回数が123,1回でリーグ14位と低くてチャンス構築率が高いということは、サンフレッチェ広島のようにゆっくりパスを繋いで攻撃するか、ロングパスを活用して少ないパス本数で効果的にチャンスをつくるか、2つのパターンが考えられますが、ヴィッセル神戸は後者のチームです。しかし、シュート成功率は6.9%でリーグ15位。つまり、作り出せたシュートチャンスを得点につなげる事が出来ていません。2016年シーズンの得点王だったレアンドロが怪我で欠場している影響の大きさが、データからも分かります。

さらにデータを基に分析すると、シュート本数はリーグ5位の14.4本、枠内シュート数が4.6本でリーグ5位。シュート本数に対する枠内シュート数の割合は31.9%と、僕が目安としている30%を超える数字を記録しています。30mライン侵入回数も48.4回でリーグ5位。1試合平均の攻撃回数が123.1回なので、39.3%の確率で30mラインを超えています。これも高い数値です。

問題は作り出したシュートチャンスが決まらないという事に尽きます。当然レアンドロがいないのが要因ですが、レアンドロがいないのであれば、他の選手が決められるシュートチャンスを作るか、シュートチャンスの数を増やすしかありません。そう考えると、ヴィッセル神戸の1試合平均のボール支配率は49.6%と高くありません。1試合平均のパス本数は465.8本とリーグ9位。500本以上パスをつなげると、Jリーグではコンスタントにボール支配率が50%を超えてくるのですが、ヴィッセル神戸はもっとシュートチャンスを作るために、パスをつなぎ、ボール支配率を高める必要があるといえますし、枠内にシュートは打てているのですから、ゴールキーパーにセーブされない場所にシュートする必要があります。もしかしたら、シュートを打っている場所がゴールから遠いのかもしれません。

さらに、セットプレーからの得点の割合が24%しかないのも課題です。シュートチャンスを決めてくれるFWがいないなら、セットプレーで得点数を増やしたいのですが、セットプレーからの得点の割合が24%というのは、「チャンス構築率が高くて、シュート成功率が高い」浦和レッズ、ガンバ大阪、川崎フロンターレのようなチームと同じです。つまり、プレースタイルと得点の内訳が合致していないのです。

ゴール前の守備はそれほど強固ではない

ヴィッセル神戸の守備のデータを分析すると、被シュート数を攻撃回数で割った「被チャンス構築率」は9.3%でリーグ3位。被攻撃回数は127.0回でリーグ12位。攻撃回数も少ないチームなので、テンポが遅いプレーを好むチームであるということが分かります。試合のテンポを遅くして、相手の攻撃回数を減らし、シュートチャンス自体を減らしていることが、ヴィッセル神戸の被チャンス構築率が低い要因だと思います。相手の攻撃回数を減らしている要因は、ネルシーニョ監督が相手の対策に長けており、選手に的確に指示をしていることも要因です。

被ゴール数を被シュート数で割った「被シュート成功率」は9.0%でリーグ11位。9.0%という数字は2016年シーズン平均の9.1%とほぼ同じですが、他のチームの数字と比較すると順位が下がっています。ただ、被シュート成功率と被チャンス構築率の比率がほぼ同じという事は、僕は「チャンスを作られた数だけシュートを決められるチーム」だと捉えています。つまり、シュートチャンスを作らせない守備は上手いチームですが、ゴール前の守備はそこまで強固ではないといえます。したがって、川崎フロンターレとしてはヴィッセル神戸のFWとMFの守備をかいくぐり、相手を自陣に押しこみ、ボールを運べればチャンスを作れると思います。

エドゥアルドがどこまで相手陣内にボールを運べるか

本日の試合で僕が注目したいのは、エドゥアルドです。2016年Jリーグセカンドステージ第14節にヴィッセル神戸と対戦した時、川崎フロンターレは0-3で敗れました。その試合でヴィッセル神戸の守備に捕まったのは、エドゥアルドでした。DFの中央に位置していたエドゥアルドがボールを持った時、ヴィッセル神戸の守備は徹底的に右足でボールをもたせるように守ってきました。エドゥアルドのパス方向を限定し、右隣に位置している田坂にボールを集め、田坂がボールを持った時にボールを運ばせないように素早く寄せ、川崎フロンターレがやりたいプレーをさせませんでした。

本日の試合では、エドゥアルドは4-4-2の左センターバックを務めることが予想されますので、右足でボールをもつ機会は少ないはずですが、谷口と比較するとエドゥアルドにボールをもたせるように、ヴィッセル神戸は守ってくるはずです。前節のガンバ大阪も、谷口に出来るだけボールを渡さないようにして、エドゥアルドがボールを持った時、素早く寄せる守備をしてきました。だからこそ、エドゥアルドとエドゥアルドをサポートするエドゥアルド・ネットの2人がいかにボールを奪われずにボールを相手陣内に運んでくれるかが、この試合のポイントです。最近、エドゥアルド・ネットがエドゥアルドの左横に下りてボールを受けるのは、エドゥアルドをサポートしたいからだと思います。

今後川崎フロンターレと対戦する相手は、いかに谷口にボールを渡さず、エドゥアルドにボールをもたせるか工夫してくるはずです。川崎フロンターレの攻撃を抑えようとして、中村と大島を抑えようとするチームは多いのですが、僕なら谷口に出来るだけボールを持たせないようにします。谷口は川崎フロンターレで3番目にパスを繋ぐ選手であり、攻撃の起点は実は谷口だからです。だからこそ、エドゥアルドのプレーは今後の川崎フロンターレの攻撃の出来を左右すると、僕は思っています。注目です。

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