川崎フロンターレがやるべき「ゲームを支配するためのディフェンス」

まだ、鳥栖戦は観れていないのですが、試合が4-5で負けたということなので、今シーズンの川崎フロンターレを観ていて気になっていたテーマを取り上げます。

川崎フロンターレのディフェンスの問題点

風間監督は「ボールを支配し続ければ、失点することはない」という発言をしています。しかし、当然サッカーをしていると相手がボールを持つ局面は存在します。風間監督が提唱するサッカーは、その局面を極力減らすことで、試合に勝とうという考え方なのですから、その考え方をディフェンスにも適用するならば、相手がボールを持ったら、すぐにボールを奪わなければなりません。

風間監督の戦術では、ディフェンス時は「相手のパスコースを塞ぐ」ことを最優先していると聞いたことがあります。相手のパスコースを塞いでいけば、選択肢をなくした相手からボールを奪うことができる、というわけです。

しかし、このディフェンス方法が現在の川崎フロンターレの問題点になっています。なぜなら、選手たちはパスコースを塞ぐことを優先してしまい、肝心要な「ボールを奪う」という目的を忘れてしまったような守備をしているからです。したがって、ボールを持っている相手のパスコースばかり気にしてしまい、ボールを持っている相手にはプレッシャーがかかっておらず、塞いだはずのパスコースや、自分たちが塞げなかったパスコースに簡単にパスを出されて、失点を許しています。

ボールを支配し続けるためのディフェンス

ちなみに、同じように「ボールを支配し続ければ、失点することはない」という考えのもとサッカーをしているチームに、FCバルセロナがありますが、FCバルセロナのサッカーの凄さは、華麗なパスワークを支えるハードワークにあります。特にボールを奪われた後は、あっという間に相手を囲み、パスコースを塞いでボールを奪ってしまう「ボール狩り」が行われます。その際、「ボールを奪われた後の6秒間が勝負」というキーワードが徹底されているそうです。

川崎フロンターレはなぜ失点が多いのか。それは、「ボールを奪われた後に奪い返すスピード」が遅いからです。今後のトレーニングでは、「ボールを奪われた後に奪い返すスピード」を高めるためのトレーニングをすべきです。このスピードを高めるためには、特別なトレーニングメニューを行うというよりは、普段のトレーニングでの意識付けが重要です。11対11のゲーム形式でも、4対2のボール回しでも高めることは出来ます。

攻撃だけではなく、守備でも主導権を握れるか

風間監督が就任したことで、川崎フロンターレはボールをつないで、主導権を握って攻めることができるチームになりつつあります。しかし、サッカーで主導権を握るべき局面は、攻撃だけではありません。守備でも同様です。普通のチームなら、組織の力を使って守る方法を選びますが、風間監督は個人の判断でそれができるようになることを求めています。これは、簡単なことではありません。なぜなら、日本人は今まで組織の力を使って守ることに頼ってきたからです。出来るまでには時間がかかります。

風間監督が川崎フロンターレが取り組んでいるサッカーは、今まで日本のどのサッカーチームも取り組んでこなかったスタイルです。しかし、このサッカースタイルはどのチームも取り組んでこなかったスタイルなので、実現させるまでには、時間がかかります。山積みに見える現在の課題をどのように修正し、結果に結びつけようとするのか。風間監督のチーム作りはこれからも興味深く見守ってい期待と思います。

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