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2015年天皇杯4回戦 ガンバ大阪対川崎フロンターレ レビュー「今シーズンの問題点がすべて出た試合」

   

川崎フロンターレ対ガンバ大阪

第95回天皇杯4回戦、川崎フロンターレ対ガンバ大阪は、2-0でガンバ大阪で勝ちました。これで天皇杯敗退。今シーズンはタイトルを獲得することは出来ませんでした。

この試合を観ていて、気になったことは3点あります。

サイドを上手くつかえなかった攻撃

1点目は、サイドを上手く使えなかったことです。中央からの攻撃が多く、シュートを打てずにガンバ大阪の守備に跳ね返されるという場面が何度もみられました。

サイドからの攻撃が多くなったのは、フォーメーションが要因だと思います。この試合のフォーメーションは、「3-5-2」。FWに杉本と大久保を配置し、2人の間に中野を配置しました。しかし、FWの杉本と大久保が中央でプレーする事を好む選手のため、3人のプレーするエリアが中央に集中してしまい、選手間の距離が近くなりすぎてしまい、ガンバ大阪の守備に捕まってしまいました。また、3人がコンビネーションで崩す場面もほとんど見られず、ガンバ大阪としてはとても守りやすかったと思います。

5-3で勝利したJリーグ第13節の時は、ガンバ大阪は「4-3-1-2」というフォーメーションで戦っていたため、サイドに攻撃するスペースがありました。しかし、この試合では「4-2-3-1」というフォーメーションを採用し、大森、阿部の2人がサイドのスペースをよく動いて埋めていました。また、中央の大島と中村には、倉田、遠藤、今野の3人がマークするので、なかなかテンポよくパスが繋がりません。前回の対戦のように、サイドチェンジを活用し、相手を走らせ、守備のズレを狙うような攻撃は出来ませんでした。

数的不利の守備機会が多かった

2点目は、攻撃の時に攻撃する人数が多すぎることです。

川崎フロンターレは、攻撃の時にDF3人のうち1人が攻撃に参加することがあります。そうなると、カウンターの時の守備は、DFが2人とボランチが1人の3人が担当することになります。ところが、この試合ではボランチの中村と大島が2人とも攻撃に出た時にボールを奪われ、カウンターを受ける場面が何度もありました。2失点とも相手のカウンターによる失点です。川崎フロンターレのDFは1対1に強いので、大抵の場面では止めてくれます。しかし、いくらなんでも2対2や2対3の場面で守備をする機会が何度もあれば、プロの試合では、いつかは失点していまいます。

また、川崎フロンターレは失ったボールを中々取り返すことが出来ないという、課題を露呈してしまいました。コンディションがよい時や、小林、田坂が出ているときは、ボールを失った直後に取り返すアクションがあるのですが、この試合はほとんど見られませんでした。特に、チームを引っ張るべき中村、大久保の2人がこうしたアクションをほとんど見せず、ボールを失うと上を向いてしまっていたのは、大変残念でした。

谷口がボランチをやっていた頃は、中盤でボールが奪えていたのですが、谷口はセンターバックに固定されています。今シーズンの川崎フロンターレは、谷口がいる場所でしか、ボールが奪えなくなっています。谷口がボールを奪っても、相手ゴールからの距離が遠く、攻撃をイチからやりなおさなければなりません。谷口がもう1人いればよかったのですが、あんなイケメンは2人もいません。ボールが奪えるボランチ、もしくは足が速くて、技術の高いセンターバックのどちらかがいれば、チームはもっと上位にいけたと思います。

リーダーシップを発揮できないエースとキャプテン

3点目は、中村と大久保が勝つチームのリーダーとして、リーダーシップを発揮しきれていないことです。

2人の実力に疑いの余地はありません。ただ、それは調子がよい時の話です。2人とも、自分のコンディションが悪い時、チームのプレーがよくない時、流れを変えるようなプレーが出来る選手ではありません。これが、鹿島アントラーズの小笠原、ガンバ大阪の遠藤、サンフレッチェ広島の佐藤や青山といった選手との違いです。

では、どうすればよいのか。調子が悪い時ほどすべきことは、守備です。相手のボールを奪い、奪えなくても自由にプレーさせない。攻撃でリズムをつかめない試合は、守備からリズムを作ることで、状況を変えられることがあります。そして、自分の技術の高さを活かして、チームを落ち着かせたり、周りを活かすプレーをすることです。周りの選手が活きてくれば、おのずと自分がフリーになります。好調な時は2人とも問題なく出来ていますが、チームが良くない時は、それに引きずられてしまっています。この試合、普段通りのプレーが出来ていたのは、中村、大久保ではなく、大島、谷口、武岡といったプレーヤーでした。今後は、彼らが中心のチームになっていくんだろうなと、試合を観ていて感じました。

1試合も無駄な試合はない

この試合は、川崎フロンターレの現時点での問題点がすべて出た試合だと思います。しかし、どんなチームも問題はあるものです。問題点があっても勝ちきる強さが求められた試合だったにもかかわらず、勝ちきれませんでした。逆にガンバ大阪はコンディションがよくない中、勝利するためにすべきことを、チーム全員がきちんと遂行していました。チームの力の差が、如実に現れた試合だと思います。

2015年シーズンも、残り1試合。もしかしたら、この試合は大きな変更があるかもしれません。風間監督は、こういう試合ほど大胆に変更を行います。1試合も無駄な試合は作りません。タイトル獲得の可能性がなくなったからこそ、どんな試合をするのか、楽しみです。

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