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2017年J1第16節 ガンバ大阪対川崎フロンターレ プレビュー「どちらが成功率の高いシュートチャンスを作り出せるか」

   

2017年Jリーグ第16節、川崎フロンターレの対戦相手はガンバ大阪です。まず、第15節までのデータを基に、対戦するガンバ大阪のデータから分析した特徴を紹介します。

「決定力」がJリーグで最も高いガンバ大阪

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は10.4%でリーグ7位ですが、ガンバ大阪のデータで特筆すべきは、ゴール数をシュート数で割った「シュート成功率」です。「シュート成功率」は14.3%でリーグ1位。実は2016年のデータと比較すると、「チャンス構築率」は2017年と同じく10.4%。ただ、「シュート成功率」は12.2%でリーグ3位。2016年シーズンと比較すると、2017年シーズンのガンバ大阪の「シュート成功率」がとても高い事が分かります。

「シュート成功率」が高いチームは、セットプレーの得点比率が全ての得点の割合の40%を超えていたりするのですが、ガンバ大阪はセットプレー関連の得点の割合が全体の19%と、決して高くありません。1試合平均の枠内シュート数も4.8本でリーグ4位と、決してゴールの枠内に確実にシュートが打てているから、シュート成功率が高いわけではないことが分かります。

ただ、ガンバ大阪の個々の選手のシュート成功率を調べてみると、チームトップの6得点を挙げている倉田のシュート成功率が19.4%、5得点の長沢が22.7%、3得点の堂安が27.3%と、20%を超えています。僕は選手個人のシュート成功率について、15%以上だと普通、20%より平均より高く、25%以上だと高い、という認識でおりますが、ガンバ大阪が個々の選手のシュート成功率がいかに高いかよくわかります。

MFの倉田と堂安の2人がシュート成功率が高いというのは、攻撃時にシュートを打つというアクションで完結させる事がチームとして意識できているかが読み取れます。あとは個々のゴールパターンを調べれば、「シュート成功率が高い要因」が見えてくるはずですが、Football-Labにはデータが無かったので、言及するのはこのくらいにしておきます。

ガンバ大阪はインターセプトの本数がリーグ1位

守備のデータを分析すると、シュートを打たれた本数を攻撃回数で割った「被チャンス構築率」は10.1%でリーグ9位ですが、ゴールを決められた数をシュートを打たれた「被シュート成功率」は、6.6%でリーグ2位。つまり、リーグ屈指の「シュートを入れさせないチーム」なのです。

DFの三浦、ファビオ、そしてGKの東口という3人を中心に、いかに相手に成功率が高いシュートを打たれていないのかがよくわかります。実は、リーグ3位の「被シュート成功率」を記録しているのが川崎フロンターレで、6.8%。この試合は、リーグ屈指の「シュートを入れさせないチーム」同士の対戦でもあります。シュート成功率が高い両チームなので攻撃ばかりに注目しがちな試合ですが、両チームの守備にも注目です。

守備のデータで注目したいのは、パスをカットする「インターセプト」の数が3.3本でリーグ1位という点です。MFの井手口、今野という「ボールを奪う」能力が長けている選手が揃っている事が、数字からも分かります。また、インターセプト後の攻撃は、相手が攻撃にシフトしているため成功率が高いシュートチャンスを作る確率が高く、ガンバ大阪の攻撃のシュート成功率が高いのは、インターセプトが多い事も要因ではないかと思います。

中央でいかにボールを受けるか

川崎フロンターレの立場からこの試合を分析すると、「いかに成功率の高いシュートチャンスを作るか」がポイントだと思います。ガンバ大阪は、井手口と今野の2人が積極的にボールを奪いにくるはずです。たぶん、エドゥアルド・ネットと大島には特に積極的に奪いにくるはずです。そう考えると、ポイントになってくるのは中村です。中村は井手口や今野、そして三浦やファビオのように、積極的にボールを奪いにくるようなタイプをあまり得意とはしていません。この4人が揃うと、中村がボールを受けたがる中央エリアの選手間も空いていません。したがって、どこで、どう中村がボールを受けようと動くのか。敢えて下がったり、サイドに動いたり、時にはDFの背後を狙うような動きをするかもしれません。

そして、中村の動きと併せて注目したいのが、中央のFWを務める選手です。前節は前半は阿部、後半は小林が起用されました。相手の戦い方にあわせて変えたとも言えますが、実は固定できていないポジションだとも言えます。前節変更した理由は、左MFで起用された小林がよい動きが出来なかったからです。左FWで小林を起用した理由は、4得点と点数が増えていない小林に対して、左から中央に入る動きで、右足のシュートチャンスを増やし、得点を増やしたいという意図があったのだと思います。ただ、前節を振り返ると、小林がボールを受ける回数が少なく、チームとして戦い方を変える必要もあり、ポジションを変更することになりました。

この試合は、阿部が中央のFWを務める事が予想されます。阿部は相手の出方に応じて、背後を狙ったり、相手の間で受ける事が出来る選手です。ただ、ガンバ大阪は選手間の距離を短くして守るチームなので、阿部まで相手の間で受けようとすると、中村が受ける場所がなくなってしまいます。また、小林と阿部が同時にDFの背後を狙ってしまうと、相手は狙いが絞りやすく、オフサイドに引っ掛けるといった対応でチャンスを潰されてしまいます。

中央の選手がいかにボールを上手く受けるか。そして、相手のDFに対していかに仕掛けられるか。ここが成功率の高いシュートチャンスを作る上でポイントになると思います。

川崎フロンターレは1試合少ない状態で、首位の柏レイソルとは勝ち点差6。前節「ACLが再開するまでの9試合で、6勝2分け1敗の勝ち点20くらい獲得出来るかどうかが目安」と書きました。残り8試合で勝ち点17獲得するためには、ガンバ大阪、浦和レッズといったチームからしぶとく勝ち点を積み重ねなければなりません。簡単ではありませんが、成し遂げなければリーグ優勝の可能性が低くなってしまいます。2017年シーズンは、試合を積み重ねる毎に、「勝つためにどう対応するか」という力が上がっていると感じます。積み上げてきた力が発揮できるか否か。とても楽しみです。

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